50代からのギター再開|練習を「ゲーム」にして飽きずに続ける方法【ゲーミフィケーションの活用】

ギター練習

「同じ練習の繰り返しで、正直飽きてしまう」「もっと楽しく練習を続けられる方法はないかな」——ギターを続けている50代の方から、こんな声をよく聞きます。

そんな悩みを解決するヒントが「ゲーミフィケーション」という考え方です。練習に得点やレベルアップの要素を取り入れることで、単調になりがちな基礎練習も楽しく続けられるようになります。この記事では、50代のギター再開者向けに、練習をゲーム感覚で楽しむ方法を解説します。


■ なぜ同じ練習の繰り返しが「飽き」につながるのか

同じ練習をただ繰り返すことは、脳への刺激が単調になり、成長が著しく低下する原因になります。集中力があまりいらない単調な練習は、飽きにもつながり、継続の妨げになりがちです。

一方で、得点や達成感といった「ゲーム的な要素」が加わると、脳が刺激を受けて、練習そのものへの意欲が湧きやすくなります。これが「ゲーミフィケーション」の基本的な考え方です。


■ ゲーム感覚で上達できるアプリという選択肢

近年は、ゲーム感覚で楽しみながらギターが上達できるアプリも登場しています。

▼ ライブモードで演奏スキルを可視化する

演奏後にスコアが表示され、自分のスキルの目安がわかるという機能を持つアプリがあります。高得点を狙って何度も挑戦しているうちに、自然と上達していくという仕組みです。

▼ 検定モードで自分のレベルを確認する

シビアな判定で自分のスキルを確認できるモードもあります。点数によって合格証がもらえる仕組みは、モチベーションアップにもつながります。級や段位のような形で、一定のスコアを達成するごとに進級していくという、目標が明確な練習ができます。

▼ アドリブ練習モードで無理なく身につける

各コードに合うスケールが表示されることで、初めてアドリブに挑戦する方でも、無理なく楽しみながら身につけられる工夫がされています。


■ 実際のギターを使ったゲーム型トレーニングという世界

実際のギターをコントローラーとして使い、画面に表示される音符や運指を見ながら演奏を学べるゲームも存在します。音符認識の技術によって、本物の楽器を弾きながら、正しい弦や指の位置を画面で確認できるという仕組みです。

こうしたゲームは、ギターヒーローのように、スクロールする表示に合わせて演奏する形式が一般的です。ループ機能やチュートリアルが充実しているものも多く、ゲーム感覚で楽しみながら練習できます。

▼ ゲーム型トレーニングの限界も知っておく

ただし、こうしたゲーム型のソフトを「これだけで弾けるようになる」ことを目的にするのは、あまりおすすめできないという意見もあります。実際に弦を押さえてピックや指で鳴らすという動作の力加減やコツを掴むには、地道な基礎練習も欠かせません。ゲームはあくまで、楽しみながら練習を継続するための「きっかけ」や「補助」として捉えるのがおすすめです。


■ 自分で練習をゲーム化する工夫

専用のアプリやゲームがなくても、日々の練習を自分なりにゲーム化する工夫はできます。

▼ 得点をつけてみる

自分で決めたフレーズやコードチェンジを、10回中何回成功したかを記録してみましょう。「今日は8回成功」というように、数値化することで、達成感が生まれやすくなります。

▼ 「レベル」を設定する

「レベル1:ゆっくりのテンポで確実に」「レベル2:普通のテンポで」「レベル3:速いテンポで」というように、自分で段階(レベル)を設定し、クリアしたら次のレベルに進むという遊び方もできます(過去記事「12キーで弾く練習法」も参考にしてください)。

▼ 「連続記録」を意識する

「何日連続で練習できたか」を記録することも、ゲーム感覚を取り入れる一つの方法です。過去記事「練習記録のつけ方とモチベーション維持の方法」でも触れたように、記録をつけること自体がモチベーション維持につながります。

▼ 自分へのご褒美を設定する

「このフレーズを完璧に弾けたら、好きな曲を1曲弾く時間にする」というように、達成に対するご褒美を用意することも、ゲームのクリア報酬に似た効果を生みます。


■ 「新しい音楽に触れる」こともゲーム感覚を高める

基礎練習や技術的な習得だけでは限界があります。マンネリ化を避け、さらなる成長を促すためには、新しい音楽に触れることも重要です。普段とは異なるジャンルの音楽に挑戦することは、新しい「ステージ」に挑む感覚に近く、ゲーム的な新鮮さを練習にもたらしてくれます。


■ ゲーミフィケーションを取り入れる際の注意点

▼ 得点や記録にこだわりすぎない

数値化やゲーム化は、あくまで練習を楽しく続けるための手段です。得点そのものが目的化してしまうと、本来の音楽的な楽しさを見失ってしまうこともあるため、バランスを大切にしましょう。

▼ 基礎練習をおろそかにしない

ゲーム感覚での練習が楽しいあまり、地道な基礎練習を疎かにしてしまうと、かえって上達が遅れることもあります。ゲーム的な要素は、あくまで基礎練習と組み合わせる形で取り入れるのがおすすめです。

▼ 他人と比較しすぎない

アプリの中にはランキング機能があるものもありますが、他人との比較にとらわれすぎると、かえってストレスになることもあります。過去記事「上達すると音楽の聴こえ方が変わる」でも触れたように、比較するなら「過去の自分」を基準にすることをおすすめします。


■ 50代がゲーミフィケーションを取り入れるメリット

▼ 単調な練習に新しい刺激が加わる

得点や達成感という要素は、脳を活性化させ、練習への集中力を高めてくれます。長年真面目に取り組んできた50代の方にとって、こうした遊び心のある取り入れ方は、新鮮な体験になります。

▼ 継続のハードルが下がる

ゲーム感覚で「今日はどこまでクリアできるか」という視点を持つことで、練習そのものへの心理的なハードルが下がります。

▼ 楽しみながら上達できる

義務感ではなく、楽しみながら練習を続けられることは、長期的な上達において何よりも大切な要素です(過去記事「体調が万全でない日の練習法」でも触れた、心のコンディションを保つことにもつながります)。


■ 50代がこの考え方を取り入れる際のアドバイス

▼ まずは簡単なところから試してみる

「今日弾いたフレーズの成功回数を数える」といった簡単な工夫から、気軽に始めてみましょう。

▼ 自分に合った方法を見つける

アプリを使うのが好きな方もいれば、自分で記録をつける方が合っている方もいます。色々試しながら、自分に合ったゲーミフィケーションの方法を見つけていきましょう。

▼ 楽しむことを最優先にする

得点や記録は、あくまで練習を楽しく続けるための道具です。数字に振り回されるのではなく、「今日も楽しく練習できた」という感覚を大切にしましょう。


■ まとめ:練習をゲーム化する工夫

方法内容
アプリの活用スコア表示・検定モードなどでスキルを可視化する
自分での得点化成功回数や連続記録をつける
レベル設定テンポやフレーズの難易度で段階を決める
ご褒美設定達成したら好きな曲を弾く時間を作る
注意点数字にこだわりすぎず、基礎練習も大切にする

練習をゲーム感覚で楽しむ工夫は、単調になりがちな日々の練習に新しい刺激を加えてくれます。50代のギターライフに、ぜひこうした遊び心を取り入れてみてください。


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