50代からのギター再開|教則本や動画が続かないのは、使い方の問題かもしれません

ギター練習

「教則本を買ったが、3ページで止まっている」「レッスン動画をたくさん見たのに、弾けるようになった気がしない」——独学で進めている方の多くが経験することです。

教材が悪いわけでも、意志が弱いわけでもありません。使い方が決まっていないことが原因であることが大半です。

この記事では、教則本と動画をどう使うかを整理します。


■ 教材が続かない3つの理由

▼ ① 順番通りにやろうとしている

教則本は最初から順に進む構成になっていますが、再開者は「すでに知っていること」が混ざっています。知っている内容を延々読むことになり、退屈で止まります。

▼ ② 複数の教材を同時に使っている

本を1冊、動画を3チャンネル、アプリを2つ——こうなると、それぞれが少しずつ違うことを言っており、混乱します。

▼ ③ 「見る」で終わっている

特に動画で起きやすい問題です。見ている間は理解した気になりますが、ギターを持たなければ何も身につきません。


■ 教則本の使い方

▼ 通読しない

最初から最後まで読む必要はありません。目次を見て、自分に必要な章だけを選んでください。

再開者であれば、「ギターの構え方」「チューニング」といった最初の章は飛ばして構いません。

▼ 1冊を最後まで使い切る

複数買わないでください。1冊を選び、その中で自分に必要な部分をやり切ってから、次を検討します。

「基礎編」「コード編」「スケール編」とまとめ買いして、どれも中途半端になるのは典型的な失敗です。

▼ 付属音源を必ず使う

多くの教則本に、演奏例や伴奏音源が付いています。これを使わないのは、教材の半分を捨てているのと同じです。

▼ 書き込む

教則本は資料ではなく道具です。うまくいかない箇所に印をつける、日付を書く、気づきをメモする。これで自分専用の教材になります。

▶ ギター初心者におすすめの教則本3選


■ 動画レッスンの使い方

▼ 1本を繰り返し見る

新しい動画を次々見るより、1本を何度も見るほうが身につきます。動画は情報量が多いので、1回では拾いきれません。

▼ ギターを持って見る

見ながら止めて、実際に手を動かす。この往復がないと、知識は増えても演奏は変わりません。

▼ 手元がよく映っている動画を選ぶ

説明が上手でも、手元が見えなければ真似できません。左手のフォームがはっきり映っているかを基準に選んでください。

▼ 速度を落とす

動画の再生速度は変更できます。0.75倍や0.5倍にすると、指の動きを追いやすくなります。50代の再開者には特に有効です。

▼ 見る本数を制限する

「今週はこの1本だけ」と決めてください。次から次へと見るのは、練習ではなく情報収集です。

▶ 50代のギター再開に役立ったYouTubeチャンネル5選


■ 教材の選び方

▼ 教則本が向いている場合

・体系的に順を追って学びたい
・手元に置いてじっくり読み進めたい
・書き込みながら進めたい

▼ 動画が向いている場合

・実際の動きを見て真似したい
・特定の技術だけをピンポイントで知りたい
・無料で始めたい

▼ 併用する場合

教則本で全体の流れを把握し、分かりにくい箇所を動画で補う。この組み合わせが最も効率的です。逆はうまくいきません。


■ 「情報を集める」と「練習する」を分ける

これが最も重要な区別です。

行為内容上達への効果
情報収集動画を見る、本を読む、記事を読む間接的
練習実際にギターを持って音を出す直接的

情報収集は楽しく、達成感もあります。しかし、それだけでは弾けるようになりません。

練習時間を確保したうえで、情報収集は別枠にしてください。練習30分の中に動画視聴を含めると、実質の練習時間は10分になります。

▶ 30分の練習メニューの作り方


■ 教材を変えるべきタイミング

▼ 変えたほうがいい場合

・レベルが合っていない(易しすぎる、難しすぎる)
・説明が理解できない
・自分の目的(ジャンル、弾き語りかソロか)と合っていない

▼ 変えないほうがいい場合

・飽きた
・進みが遅い
・他の教材が良さそうに見える

後者の理由で教材を変えると、いつまでも最初の章を繰り返すことになります。


■ 独学の限界を感じたら

教材を正しく使っても、次のような状態が続く場合は、教材では解決できない問題かもしれません。

・自分のフォームが正しいか判断できない
・同じ箇所で数週間止まっている
・痛みが出る

これらは、第三者に見てもらうのが最も早い解決策です。無料体験レッスンでも、原因の特定には十分役立ちます。

▶ レッスンを受けるべきか迷ったときの判断ガイド

▶ ギター独学の限界と音楽教室のメリット


■ まとめ

ポイント内容
教則本通読しない、1冊を使い切る、付属音源を使う
動画1本を繰り返す、ギターを持って見る、速度を落とす
併用本で流れを把握、動画で補う
最重要情報収集と練習を分ける
変えるときレベルや目的が合わないとき

教材は増やすより、使い切るほうが効きます。まずは今持っている1冊を開いてみてください。

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