「ギターの生音って、実際どれくらいの大きさなんだろう」「ピアノより静かなイメージがあるけど、本当かな」——過去記事で夜間練習の防音対策をご紹介しましたが、そもそもギターの音量がどれくらいなのか、数値で知りたいという50代の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に測定されたデシベル(音の大きさの単位)のデータをもとに、ギターの音量の実際を解説します。
■ デシベル(dB)とは何か
デシベル(dB)は、音の大きさを表す単位です。一般的に100デシベルというと「犬の鳴き声」や「人の大声」と同じくらいの音量とされています。日常生活の中の音と比較することで、ギターの音量がどの程度なのか、イメージがつかみやすくなります。
■ アコースティックギターの音量データ
実際に測定されたデータによると、アコースティックギターを全力でストロークした時の音量は、80dB〜90dBに達するとされています。これは「ピアノの音」「犬の鳴き声」「地下鉄の車内」に匹敵する大きさです。
別の測定では、アコースティックギターの最大音量は99.8dBという結果も報告されています。これは、ピアノ演奏時の音量の上限とほぼ同じくらいの数値です。
一般的な住宅の壁ではこの音を防ぎきれず、隣の部屋には「うるさい」と感じるレベル(50dB以上)で音が漏れてしまう可能性があるとされています(過去記事「マンションでもできる夜間練習」も参考にしてください)。
■ エレキギターの生音(アンプなし)の音量データ
意外に思われるかもしれませんが、エレキギターの生音(アンプに繋がない状態)は、普通に弾く分にはピアノよりも小さな音量に収まっているという測定結果もあります。
▼ ギターの種類別に見る生音の違い
実際にデシベルメーターで丁寧に測定した結果によると、ギターの構造(ボディの形状)によって生音の大きさが変わることがわかっています。
| ギターの構造 | 音量の傾向 |
|---|---|
| フルアコースティック | 最も音量が大きい傾向 |
| セミアコースティック | フルアコよりやや小さい |
| チェンバード(穴が多い構造) | セミアコに近い、やや小さめの音量 |
| ソリッドボディ(一般的なエレキ) | 比較的小さい傾向 |
興味深いことに、ジャズ用に設計された特徴的な形状のギターは、意外にもセミアコと同程度の音量が出るという結果もありました。ボディの構造(ザグリの多さなど)によって、思いがけない音量になることもあるようです。
■ 「思ったより静か」「思ったより響く」の両方がある
普通に演奏する分にはピアノより小さめの音で収まるギターも、全力で演奏するとかなり大きな音量が出てしまう傾向があります。つまり、弾き方によって音量が大きく変わるのが、ギターという楽器の特徴です。
一軒家であっても、深夜に大きな音で弾けば、隣の部屋に響く可能性があるという指摘もあります。集合住宅かどうかだけでなく、演奏する時間帯にも配慮が必要です。
■ アコギとエレキ、音の仕組みの違い
▼ アコギの音が響く理由
アコギは、あの空洞のボディ自体が巨大な「共鳴箱」になっています。弦が振動すると、そのエネルギーがブリッジを介してトップ板を振動させ、ボディ内部の空気を圧縮・共鳴させることで、電源なしでも大きな音を放射します。この「空気を震わせる」仕組みこそがアコギの魅力であり、公園でもキャンプ場でも場所を選ばずに演奏できる理由でもあります(過去記事「電池駆動アンプで広がる練習場所」も参考にしてください)。
▼ エレキの音量が抑えられる理由
エレキギターは、この共鳴を目的とした空洞を持たないため、生音の段階では音量が抑えられます。その分、アンプを通すことで自由に音量をコントロールできるのが特徴です(過去記事「エレキギターのハウリング対策」も参考にしてください)。
■ 自分で音量を測ってみるという方法
デシベルメーターがあると、実際に出している音量が数値でわかるため、安心して練習に取り組めます。スマホのアプリの中には、90デシベル程度までしか測れないものもありますが、日常的な音量チェックとしては十分役立ちます。
自分のギターが実際にどれくらいの音を出しているのかを一度確認してみることで、集合住宅での練習時間帯を判断する目安にもなります。
■ 50代がこのデータから考えたいこと
▼ 「なんとなくの感覚」から「数値」で判断する
これまで感覚的に「大きい音だから気をつけよう」と考えていた部分を、実際の数値で把握することで、より具体的な対策を考えやすくなります。
▼ 演奏スタイルによって音量が変わることを意識する
強くストロークするか、優しく弾くかによって、同じギターでも音量が大きく変わります。夜間や早朝は、意識的に優しいタッチで演奏することも、有効な対策の一つです。
▼ 楽器選びの参考にする
これから2本目のギターを検討している場合、ボディの構造による音量の違いを知っておくことも、選択の参考になります(過去記事「アコギのボディサイズ選び方」「カッタウェイのメリット・デメリット」も参考にしてください)。
■ 数値を知った上での対策の組み合わせ
音量の実態を知った上で、これまでご紹介してきた様々な対策(過去記事「マンションでもできる夜間練習」「電池駆動アンプ」など)を組み合わせることで、より安心して練習を続けられます。
- 演奏する時間帯を工夫する
- 弱音器やヘッドホンアンプを活用する
- 防音マットやカーペットで振動を抑える
- 演奏する場所を選ぶ(公園やスタジオの活用)
■ 50代がこの知識を持つメリット
▼ 近隣への配慮がより具体的になる
「大体このくらいの音量が出ている」という数値的な理解があることで、近隣への配慮もより的確に行えるようになります。
▼ 過度に心配しすぎずに済む
エレキギターの生音は、思ったより静かであるというデータを知ることで、必要以上に神経質にならずに練習を楽しめるようになります。
▼ 引っ越しや住環境選びの参考にもなる
将来的な住環境の選択(過去記事も参考にしながら)を考える際にも、こうした具体的な音量データは役立つ情報になります。
■ まとめ:ギターの音量データ
| 楽器・状況 | 音量の目安 |
|---|---|
| アコギ(全力ストローク) | 80〜90dB程度(最大で約100dB) |
| エレキ(生音・普通に演奏) | ピアノより小さい傾向 |
| エレキ(フルアコースティック) | 生音の中では最も大きい傾向 |
| 100dBの目安 | 犬の鳴き声・人の大声と同程度 |
ギターの音量を数値で知ることで、これまで感覚的に行ってきた防音対策や練習時間の工夫が、より具体的で納得感のあるものになります。50代のギターライフに、ぜひこの視点も取り入れてみてください。
■ 演奏環境の悩みをプロに相談したい方へ
自分の住環境に合った練習方法は、オンラインレッスンでプロに相談すると具体的なアドバイスが得られます。


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