「演奏動画を撮ってみたけど、なんだか素人っぽい仕上がりになってしまう」「顔を映さずに撮る方法はないかな」——過去記事で自宅録音の基本をご紹介しましたが、実際に撮影してみると、こんな悩みにぶつかる50代の方も多いのではないでしょうか。
高価な機材がなくても、スマホ1台と少しの工夫で、見やすい動画は作れます。この記事では、50代のギター再開者向けに、演奏動画の撮り方のコツを解説します。
■ 演奏動画を撮る3つのメリット
▼ 客観的に自分の演奏を確認できる
過去記事「自分では気づけない癖のサイン」でも触れたように、録画した映像を見返すことで、練習中には気づけなかったフォームの問題点を発見できます。
▼ 練習のモチベーションが上がる
「動画を撮る」という目標があることで、練習に張り合いが生まれます。
▼ SNSで人とつながりやすくなる
過去記事「SNSで練習を発信するメリット」でご紹介したように、発信を通じて音楽仲間との交流が生まれることもあります。
■ 最も大切なのは「カメラを固定すること」
ギター演奏動画を撮る際、まず押さえておきたいのが、スマホを三脚でしっかり固定した「定点カメラ」にするという基本です。
▼ 手持ち撮影を避ける理由
手持ち撮影は、どうしても手ブレが生じ、素人っぽい動画になってしまいます。さらに、指が映り込んでしまったり、マイク部分が塞がれて音質が悪くなったりといったトラブルの原因にもなります。
▼ 三脚は高価なものでなくてよい
最近は100円ショップなどでも、安価なスマホスタンドが購入できます。300円程度のスマホ用三脚でも十分実用的です。あまりお金をかけられない場合でも、身の回りにあるものをスタンドの代用にして、とにかくスマホを動かないように固定することを意識しましょう。
▼ ギターに挟むタイプのホルダーもある
ギター本体に挟んでスマホをセットできるタイプのホルダーも市販されています。クリップにゴムラバーが付いているものを選べば、楽器を傷つける心配も減らせます。練習用のスコアスタンドとしても使えるため、一つ持っておくと便利です。
■ 顔を映さずに撮影する方法
「顔出しはちょっと…」という方も多いはずです。顔を映さずに撮影する場合、以下のような工夫があります。
▼ 斜め後ろから撮影する
顔が映らないようにしつつ、演奏の様子は伝わるアングルとして、斜め後ろからの撮影がよく使われています。
▼ 手元をアップにする
ギターの手元(指板や右手のピッキング)をアップにする構図も定番です。演奏技術を見せたい場合には、特に効果的なアングルです。
▼ ギターとマイクで画面を埋める
弾き語りの場合、アコギをアップにして、マイクとギターで画面を埋めるパターンも王道とされています。
▼ アングル調整のコツ
顔出ししない場合、顔が映らないようにしつつ、絵が微妙にならない角度を考える必要があります。撮影前に試し撮りをして、構図を確認しておくと安心です。
■ インカメラとメインカメラの使い分け
▼ インカメラ(自撮り用)のメリット
画面を見ながら構図を確認できるため、初心者には扱いやすい選択肢です。画質はインカメでも十分という意見もあります。
▼ メインカメラ(背面カメラ)のメリット
より高画質で撮影でき、ズームの調整もしやすいというメリットがあります。ただし、画面が見えないため、構図の確認が難しくなります。
▼ 鏡を使った工夫
メインカメラで自撮りする場合、ディスプレイ側に鏡を置いてモニターできるようにするという工夫もあります。これなら高画質を保ちながら、構図も確認できます。
■ 音質を良くする簡単な工夫
▼ アンプの前にスマホを置く
エレキギターの場合、アンプの前にスマホを置くだけで、意外に良い音で録音できるという方法があります。プロのギタリストの中にも、この方法で撮影している方がいるとされています。
▼ 照明を意識する
薄暗い場所では、演奏者のカメラ写りが悪くなります。窓際で自然光を活用したり、部屋の照明を明るくしたりするだけでも、映像の印象は大きく変わります。
▼ 本格的にこだわるなら外部マイク
スマホに接続できる小型のコンデンサーマイクも市販されています。内蔵マイクを大きく上回る音質で録音できるため、より本格的な音質を求める場合の選択肢になります。
■ 「最初の一歩」を踏み出すためのコツ
▼ 撮り直しの回数を決めておく
「撮り直し上限10回」というように、あらかじめ回数を決めておくことで、完璧を求めすぎて疲れてしまうことを防げます。
▼ 撮る内容を先に定めておく
何を撮るか決めずに録画ボタンを押すと、何度もリテイクを繰り返すことになりがちです。「この曲のこの部分を撮る」と決めてから始めると、効率よく撮影できます。
▼ 「誰も見ていない」という気持ちで投稿する
最初の一歩を踏み出す際は、あまり気負わず、「誰も見ていない」くらいの気持ちで投稿してみるのも一つの方法です(過去記事「SNSで練習を発信するメリット」も参考にしてください)。
■ 音声を別撮りする方法は慣れてから
本格的な演奏動画では、音声を別途録音して、後から映像と合成する方法もあります(過去記事「自宅録音・弾いてみた動画の作り方」も参考にしてください)。ただし、この方法は編集作業が必要になるため、まずはスマホ1台での撮影に慣れてから挑戦する方が、無理なく進められます。
■ 50代が演奏動画を撮るメリット
▼ 上達の記録として残せる
過去記事「練習記録のつけ方」でも触れたように、定期的に演奏動画を撮っておくことで、数ヶ月後に見返した際、自分の成長を実感できます。
▼ 家族や友人と共有できる
離れて暮らす家族に、演奏の様子を共有するという楽しみ方もあります(過去記事「家族に理解してもらいながらギターを楽しむ方法」も参考にしてください)。
▼ 新しい挑戦として楽しめる
撮影や構図を工夫すること自体が、ギターとは別の楽しみとして、日々に新鮮さを加えてくれます。
■ 50代が演奏動画に挑戦する際のアドバイス
▼ まずは記録用として気軽に撮ってみる
いきなり公開を目的にせず、まずは自分の練習記録として撮影してみることから始めましょう。
▼ 高価な機材は必要ない
スマホと数百円の三脚があれば、十分に始められます。機材にこだわりすぎず、まず撮ってみることが大切です。
▼ 完璧を目指しすぎない
一発で完璧な演奏を撮ろうとせず、「今の自分を記録する」という気持ちで臨むと、気楽に取り組めます。
■ まとめ:演奏動画の撮り方のコツ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| カメラの固定 | 三脚やスタンドで必ず固定する(手持ちは避ける) |
| 顔を映したくない場合 | 斜め後ろから・手元アップ・ギターとマイクで画面を埋める |
| カメラの選択 | インカメは構図確認が楽、メインカメラは高画質 |
| 音質の工夫 | アンプの前にスマホを置く・照明を明るくする |
| 心構え | 撮り直し回数を決める・完璧を目指さない |
演奏動画は、高価な機材がなくても、スマホ1台と少しの工夫で十分に楽しめます。50代のギターライフに、ぜひこの新しい楽しみ方を取り入れてみてください。
■ 演奏の仕上げをプロと一緒に確認したい方へ
動画に残す前の演奏の仕上げは、オンラインレッスンでプロに相談すると具体的なアドバイスが得られます。


コメント