50代からのギター再開|オープンチューニング入門【オープンG・オープンDの基本とやり方】

ギター練習

「いつもと違うギターの響きを楽しんでみたい」「スライドギターに挑戦したい」「キース・リチャーズのあのサウンドを出してみたい」——ギター演奏に慣れてきた50代の方に、新しい世界を開いてくれるのが「オープンチューニング」です。

オープンチューニングとは、開放弦をジャラーンと弾くだけでコードが鳴る特殊なチューニングのことです。ブルース・スライドギター・カントリーで多用され、レギュラーチューニングとはまったく違う豊かな響きが楽しめます。

この記事では、50代のギター再開者向けに、オープンチューニングの基本と代表的な2種類のやり方をわかりやすく解説します。


■ オープンチューニングとは何か

オープンチューニングとは、6本の開放弦を鳴らしたときに特定のコードが響くように調整したチューニングのことです。

通常のレギュラーチューニング(E-A-D-G-B-E)では開放弦を全部鳴らしてもコードになりませんが、オープンチューニングでは「何も押さえずにジャラーン」でメジャーコードが鳴ります。

【オープンチューニングのメリット】
・開放弦だけで美しいコードが鳴る
・1本の指でフレット全体をセーハするだけでコード移動ができる
・スライドバー(ボトルネック)奏法と相性抜群
・レギュラーチューニングでは出せない独特の響きとサスティンが得られる

【オープンチューニングが使われるジャンル】
・デルタブルース(ロバート・ジョンソン、サン・ハウス)
・ロック(ローリング・ストーンズのキース・リチャーズ)
・スライドギター(デュアン・オールマン)
・フォーク(ジョニ・ミッチェル)


■ まず覚えたい2大オープンチューニング

オープンチューニングは基本的に「オープンDとオープンG」の2種類を覚えれば大丈夫です。この2つが最も使用頻度が高く、多くの名曲で使われています。


▼ オープンGチューニング(D-G-D-G-B-D)

開放弦を鳴らすとGメジャーコードが響くチューニングです。

【レギュラーチューニングからの変更手順】
・6弦:E → D(1音下げる)
・5弦:A → G(1音下げる)
・4弦:D → そのまま
・3弦:G → そのまま
・2弦:B → そのまま
・1弦:E → D(1音下げる)

変更するのは6弦・5弦・1弦の3本だけ。すべて「下げる」方向なので弦への負担も少なく、初心者にも挑戦しやすいチューニングです。

【オープンGの代表的な使用者】
オープンGチューニングはザ・ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズがよく使うチューニングなのでロック好きにもなじみ深いチューニングです。「Brown Sugar」「Start Me Up」などの名曲がオープンGで演奏されています。また、ブルースの伝説ロバート・ジョンソンもオープンGを多用していました。


▼ オープンDチューニング(D-A-D-F#-A-D)

開放弦を鳴らすとDメジャーコードが響くチューニングです。

【レギュラーチューニングからの変更手順】
・6弦:E → D(1音下げる)
・5弦:A → そのまま
・4弦:D → そのまま
・3弦:G → F#(半音下げる)
・2弦:B → A(1音下げる)
・1弦:E → D(1音下げる)

オープンDチューニングは19世紀からの歴史があり、ロバート・ジョンソン、エリック・クラプトン、ジョニ・ミッチェルらが愛用したと伝えられています。ブルースギタリストがスライドで使用するのはもとより、応用の範囲が広いチューニングです。

しっとりした深みのある響きが特徴で、スライドギターやフィンガースタイルに特に向いています。


■ オープンチューニングの基本的な楽しみ方

▼ ステップ1:開放弦をジャラーンと鳴らす

まず開放弦をゆっくりストロークしてみてください。何も押さえていないのに美しいコードが響く——この瞬間がオープンチューニングの最初の感動です。

▼ ステップ2:1本指のセーハでコード移動

人差し指1本で全弦をセーハするだけで、別のコードに移動できます。

オープンGの場合:
・開放弦=G
・5フレットセーハ=C
・7フレットセーハ=D

この3つだけで「G→C→D」のスリーコードが完成します。ブルースの12小節進行もこの形で弾けます。

▼ ステップ3:スライドバーに挑戦

オープンチューニングの真骨頂はスライドバー(ボトルネック)奏法です。

スライドギターはオープンチューニングと相性が良く、スライドバーを使ってフレット上を滑らせることで特有の音色を出せます。オープンGやオープンDで試してみましょう。

スライドバーを弦に軽く当てて滑らせるだけで、あの「ウィーン」という泣きのサウンドが出せます。


■ オープンチューニングの注意点

・チューニングの変更は少しずつ行う:急激に音を変えると弦やネックに負担がかかります
・練習が終わったらもとのレギュラーチューニングに戻すようにしましょう。毎回チューニングすることですぐに覚えられます。
・チューナーを使って正確に合わせる:耳だけに頼らず、クリップチューナーで各弦を正確に合わせましょう
・弦が緩む方向のチューニングが多いため、音がビビる場合は弦高やゲージの調整も検討する


■ オープンチューニングまとめ

チューニング開放弦の音響き向いているスタイル
オープンGD-G-D-G-B-D明るく開放的ロック・ブルース
オープンDD-A-D-F#-A-D深くしっとりスライド・フィンガースタイル

50代からのギターライフに「新しい遊び場」を増やしてくれるのがオープンチューニングです。レギュラーチューニングに行き詰まりを感じたときこそ、ぜひ試してみてください。


■ スライドギターやブルースをもっと学びたい方へ

オープンチューニングを使った演奏テクニックは、オンラインレッスンでプロに教えてもらうと習得が早くなります。

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