「仕事や家事で忙しくて、まとまった練習時間が取れない」「他の人はどうやって練習時間を確保しているんだろう」——現役で働きながらギターを再開した50代の方から、こんな声をよく聞きます。
時間は無いわけではなく、つくりだすものです。この記事では、50代のギター再開者向けに、忙しい毎日の中で練習時間を確保するための具体的な工夫を解説します。
■ 「まとまった時間が取れなくても上達する」という事実
ギター教室に通う社会人の生徒さんの中で、一番多いレッスン頻度は月2回程度で、自宅練習はほとんどできていない方も少なくないとされています。それでも上達する、というのは実際によくある事実です。
まとまった時間が取れなくても、工夫次第で確実に上達していくことができます。まずはこの事実を知っておくことで、「時間がないから無理」という思い込みを手放しやすくなります。
■ 平日・休日の時間割の一例
▼ 平日の例
朝の準備前に5分ほど軽く練習し、帰宅後の自由時間に1〜2時間ほど練習時間を確保する、というのが一つのモデルケースです。もちろん、これほど時間が取れない日も多いはずです。
▼ 休日の例
平日は難しくても、休日は比較的まとまった時間が作りやすいタイミングです。朝・昼・夜のそれぞれの自由時間に1時間ずつ練習時間を作れると、週末だけでも合計3時間近くの練習量を確保できます。
▼ 現実的な目安
平日はなかなか時間が取れなくても、週末や休日は1〜1.5時間ほどあれば、効率的に基礎力を伸ばすことができます。「毎日必ず」にこだわりすぎず、平日は短時間、休日はまとまった時間、というメリハリをつける考え方も有効です。
■ 忙しい日でも実践できる工夫
▼ 「1日5分」から始める
練習しようと気負う必要はありません。テレビを見ながらコードを押さえるだけでも、指の感覚は維持できます(過去記事「ながら練習」に関する注意点も参考にしてください)。
▼ 「1つだけ」に絞る
レッスンの内容や、その日の課題を全部復習しようとすると大変です。「今日はこれだけをやる」というように、1つだけに絞って取り組むことで、忙しい日でも無理なく継続できます。
▼ すぐ触れる環境を作る
いつでもすぐにギターに触れられる環境づくりも大切です(過去記事「練習が続く部屋のレイアウト術」も参考にしてください)。ギタースタンドやハンガーを使って、サッと手に取れるようにしておくことで、練習開始までのハードルが下がります。
■ 時間を「作り出す」という考え方
1日は誰にとっても24時間です。今の生活から練習時間を確保するには、何かを削り、時間を空ける必要があります。
▼ スマホ・テレビの時間を見直す
帰宅後、テレビやスマホを何時間も見てしまう習慣がある場合、その時間を少し減らす工夫が有効です。SNSやニュースなどにコントロールされるのではなく、「〇時になったらチェックする」と決め、自分でコントロールする意識を持つことが、時間を作るコツです。
▼ 「気が散るもの」を管理する
スマホの通知をオフにする、練習中はテレビをつけないなど、気が散る要因をあらかじめ取り除いておくことで、限られた時間を有効に使えます。
■ 目標設定が練習の質を左右する
練習開始前にその日の目標を立てることで、練習への集中力を高められます。目標を立てずに練習を始めると、せっかく作った練習時間を有効活用できないことがあります。
目標を立てないと、すでにマスター済みの楽曲やテクニックの確認ばかりしてしまい、新しい技術の習得を始めるきっかけを失ってしまうこともあります。
▼ 具体的な目標の例
- 演奏したい楽曲のAメロ部分を通して弾けるようにする
- ソロフレーズの運指を覚える
- 新しいコードを1つマスターする
- 昨日よりもテンポを少し上げてスケール練習をする
短時間の練習でも、このように具体的な目標を決めておくことで、限られた時間を最大限に活かせます。
■ 立って練習するという工夫
座って練習するより立って練習する方が早く疲れるため、長時間練習できない分、早く効率よく練習を進めようとする意識が働くという考え方もあります(過去記事「座奏・立奏の違い」も参考にしてください)。
会議を立って行うことで時間を短縮する、立ち食い形式の飲食店の客回転が速いといった例と同じ発想です。時間が限られているからこそ、あえて集中力を高める環境を作るという工夫も有効です。
■ 個人レッスンとの組み合わせも一つの方法
自宅練習の時間確保が難しい場合、個人レッスンをうまく活用するという選択肢もあります。自分のスケジュールに合わせやすく、「今日は練習できなかったから基礎をやろう」「今日は調子がいいから新しい曲に進もう」といった柔軟な対応をしてもらえることもあります(過去記事「ギターレッスンの料金相場」も参考にしてください)。
■ 50代が時間を作る際に意識したいこと
▼ 完璧を目指さない
毎日決まった時間に必ず練習する、という完璧な習慣を目指すより、「できる日にできるだけ」という柔軟な姿勢の方が、長く続けやすいことがあります。
▼ 週単位で考える
1日単位で「今日は練習できなかった」と落ち込むより、1週間単位で「今週はこれだけ練習できた」と捉える方が、モチベーションを保ちやすくなります。
▼ 生活スタイルに合わせて工夫を変える
仕事の忙しさや家庭の状況は、人それぞれ異なります。他の人の時間割をそのまま真似るのではなく、自分の生活スタイルに合わせて、無理のない工夫を見つけていくことが大切です。
■ 50代がこの工夫から得られるメリット
▼ 「時間がないから無理」という思い込みを手放せる
まとまった時間が取れなくても上達できるという事実を知ることで、練習へのハードルが下がります。
▼ 限られた時間を有効に使う習慣が身につく
目標設定や環境づくりの工夫は、ギターの練習だけでなく、日常生活全体の時間の使い方にも良い影響を与える可能性があります。
▼ 継続そのものが自信につながる
忙しい中でも工夫して続けている自分自身に、少しずつ自信が持てるようになります。
■ まとめ:忙しくても続けられる練習時間の作り方
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 短時間の積み重ね | 1日5分でも指の感覚は維持できる |
| 1つに絞る | その日やることを1つだけに決める |
| 環境づくり | すぐに手に取れる場所にギターを置く |
| 目標設定 | 練習前に具体的な目標を立てる |
| 週単位で考える | 1日ごとではなく1週間の合計で捉える |
忙しい毎日の中でも、工夫次第で確実にギターの練習時間を確保することができます。50代のギターライフに、ぜひ自分に合った時間の作り方を見つけてみてください。
■ 自分に合った練習計画をプロと一緒に立てたい方へ
忙しい生活の中での効率的な練習の進め方は、オンラインレッスンでプロに相談すると具体的なアドバイスが得られます。


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