ギターの悩みは、たいてい「原因が何なのかわからない」ところから始まります。押さえられないのは指の力なのか、楽器なのか、フォームなのか。続かないのは意志の問題なのか、時間帯の問題なのか。
この記事は、症状から原因を探すための索引です。当てはまる項目から読んでください。
■ 押さえられない・音が鳴らない
▼ 症状:Fコードなどバレーコードが鳴らない
考えられる原因を、可能性の高い順に並べます。
- 弦高が高い(楽器側の問題)
- 人差し指を平らな面で押さえている
- 親指の位置がネックの上に出ている
- 6本すべてを鳴らそうとしている
まず1を確認してください。楽器店での調整で解決するケースが最も多くなります。
▼ 症状:特定の弦だけ鳴らない
隣の指が触れていることがほとんどです。指を立て、フレットのすぐ近くを押さえてください。
▼ 症状:手が小さくて届かない
親指をネック裏の中央に置き、手首を下げて指を立てると可動域が広がります。それでも難しい場合は、省略形のコードや楽器の見直しという選択肢があります。
▶「押さえにくい」の原因は弦高かもしれません
▶ 手が小さくても弾ける工夫
■ 速く弾けない・リズムが安定しない
▼ 症状:ゆっくりなら弾けるが、テンポを上げると崩れる
「ゆっくり弾けている」状態が、実は完成していない可能性が高くなります。原曲の半分のテンポまで落とし、音の長さ・力の抜け・次の音の準備を確認してください。
▼ 症状:一人で弾くとテンポが揺れる
メトロノームだけでなく、伴奏音源に合わせる練習が効きます。和音とドラムが入ると、ズレが自分の耳でわかります。
▼ 症状:小指が使えず、手の移動が多い
薬指と小指は構造上つながっているため、訓練しないと独立しません。クロマチック運指を毎日3分から始めてください。
▶ 速く弾けないのは、ゆっくり弾けていないから
▶ 伴奏音源を使った練習法
▶ 小指が使えないままにしていませんか
■ 続かない・弾かない日が増えた
▼ 症状:練習時間が取れない
時間の長さより頻度です。5分でも触れば習慣は途切れません。時間帯を固定すると、迷う時間がなくなります。
▼ 症状:夜しか時間がないが、音が出せない
エレキならヘッドホン、アコギならサウンドホールカバーで対応できます。フォーム確認や運指練習は音を出さずにできます。
▼ 症状:数ヶ月まったく触っていない
ゼロには戻っていません。弦を替えて、以前弾けた曲を1曲弾くところから戻ってください。目標は1度目より下げるのが正解です。
▶ 朝練と夜練はどっちが効果的?
▶ 夜でも弾ける音量対策
▶ また弾かなくなった人へ(2度目の再開)
■ 上達している気がしない
▼ 症状:何ヶ月経っても変化を感じない
1週間や1ヶ月では変化は観測できません。月に一度録音して前月と比べる、という定点観測に切り替えてください。
▼ 症状:弾ける曲が増えない
曲を最後まで仕上げていないことが原因であることが多くなります。「譜面なしで止まらず弾ける」を合格ラインにして、1曲ずつ積み上げてください。
▼ 症状:前に弾けた曲を忘れた
新曲に移った瞬間、前の曲を弾く機会がゼロになるためです。週に一度、過去の曲を回す時間を作ってください。
■ 体が痛い・疲れる
▼ 症状:指先が痛い
再開直後は誰でも痛みます。痛みが出た日はそこで終了してください。2〜3週間で皮膚が慣れます。
▼ 症状:手首・前腕・肩が痛い
これは慣れの問題ではなく、フォームか楽器の問題です。放置すると長期の中断につながります。早めに原因を切り分けてください。
▼ 症状:30分弾くと疲れ切ってしまう
力みと呼吸が原因のことがあります。難所で息を止めていないか、肩が上がっていないかを確認してください。
▶ 指の痛みとタコができるまで
▶ 弾いている間、息を止めていませんか
■ 譜面・曲が覚えられない
▼ 症状:譜面を外すと弾けなくなる
曲を音の流れとしてしか捉えていない可能性があります。4小節・8小節のかたまりで構造を把握すると、記憶の負担が下がります。
▼ 症状:どこを弾いているかわからなくなる
セクション(Aメロ・サビなど)の設計図をメモしておくと、ミスしても次のブロックの頭から復帰できます。
■ 歌えない・弾き語りができない
▼ 症状:歌うとギターが止まる
同時にやろうとしているためです。ギターを無意識で弾ける状態にしてから、歌を乗せる順番が確実です。
▼ 症状:高くて歌えない
キーが合っていないだけの可能性が高くなります。カポで上げる、コード譜サイトの移調機能で下げる、という調整で解決することがあります。
▶ 50代からのギター弾き語り入門
▶ 歌に自信がなくても弾き語りはできます
■ 何をすればいいかわからない
▼ 症状:練習メニューが決まらない
ウォームアップ5分、課題10分、曲10分、自由5分という配分から始めてください。課題は常に1つに絞ります。
▼ 症状:自分の課題が自分でわからない
これは独学で最も難しい部分です。一度第三者に見てもらうと、原因が一度に判明することがあります。無料体験レッスンでも、課題の洗い出しには十分です。
▶ 30分の練習メニューの作り方
▶ レッスンを受けるべきか迷ったときの判断ガイド
■ 原因を切り分けるときの原則
多くの悩みは、次の3つのどれかに分類できます。
| 分類 | 例 | 対処 |
|---|---|---|
| 楽器の問題 | 弦高、反り、弦の太さ | 調整・交換 |
| フォームの問題 | 親指、手首、力み | 撮影・第三者の確認 |
| 練習設計の問題 | 難易度、順番、頻度 | メニューの組み直し |
「技術が足りない」と結論づける前に、この3つを順に疑ってください。多くの場合、上の2つに原因があります。


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