50代からのギター再開|オリジナル曲の作り方入門【コード進行から作曲を始める4ステップ】

ギター練習

「好きな曲は弾けるようになったけど、自分の曲も作ってみたい」「作曲って難しそうで、自分には無理だと思っていた」——コピーに慣れてきた50代のギタリストから、こんな声をよく聞きます。

ギターを使った作曲は、手順さえ覚えてしまえば簡単にできます。難しい知識や特別なセンスは必要ありません。この記事では、50代のギター再開者向けに、コード進行から作曲を始める具体的な手順を解説します。


■ 作曲の2つのアプローチ

ギターを使った作曲には大きく分けて2つの方法があります。

▼ コード先行型

コード(和音)の並びを先に作って、その上にメロディを乗せていく方法です。音の土台があるから安心して進められ、メロディを考えるときの方向性が決まりやすいというメリットがあります。

▼ メロディ先行型

まず鼻歌やフレーズを作り、後から合うコードを探す方法です。メロディが自然に浮かんでくる場合に向いています。

どちらの方法でも基本の仕組みは同じで、最終的にはキーが合っているかを確認する作業が必要になります。初心者には、コード先行型の方が取り組みやすいとされています。


■ ステップ1:キーを決める

まずは曲のキー(調)を決めます。キーの種類はたくさんありますが、最初はCキー、Gキー、Aキーのいずれかを選ぶことをおすすめします。これらのキーはギターで弾く場合に扱いやすく、多くの曲で使われているため、コード進行も作りやすくなります。


■ ステップ2:使えるコードを知る

キーを決めたら、そのキーで使える基本的なコード(ダイアトニックコード)を確認します。Cメジャーキーの場合、以下の7つのコードが使えます。

コード響きの特徴
C明るく安定した響き(トニック)
Dm少し切ない響き
Em哀愁のある響き
F温かみのある響き
G前に進みたくなる響き(ドミナント)
Am切なく落ち着いた響き
Bm(♭5)不安定な響き(あまり使わない)

大雑把に言えば、これらのコードを適当に組み合わせて弾いていけば、コード進行ができ、そこにメロディを乗せることができれば、オリジナル曲が完成します。


■ ステップ3:コード進行を作る

▼ 定番のコード進行を活用する

いきなりゼロからオリジナルの進行を考えるのは難しいものです。まずは定番のコード進行を真似してみることから始めましょう。

カノン進行(Key=C)

C – G – Am – Em – F – C – F – G

パッヘルベルのカノンという曲がルーツで、多くの邦楽ヒット曲でも使われている定番進行です。

王道進行の例

F – G – C – Am

ポップスのサビ頭で使われる、キャッチーな響きの進行です。

循環コード

C – Am – F – G

「小さな恋のうた」や「Let It Be」のサビなど、数えきれないヒット曲がこの4つのコードだけで作られています。

▼ コード進行の「決まり」を意識する

適当にコードを繋げただけでは、中途半端な感じの曲になってしまいがちです。定番進行を真似ながら、実際にギターで鳴らして「気持ちいい」と感じる流れを探ってみることが大切です。


■ ステップ4:メロディをつける

コード進行ができて、リズムも決まったら、それを弾きながらメロディをつけていきます。

▼ 鼻歌でつける

メロディをつける方法として「鼻歌」がおすすめです。コードを弾きながら「ラララ〜」「ウウウ〜」というように、歌詞を適当に歌ってみましょう。詞を先に作る場合でも、仮の歌詞で構いません。雑に歌うだけで十分です。

▼ 最終的には輪郭をはっきりさせる

曖昧なメロディのままだと、歌うたびに曲が変わってしまう可能性があります。ある程度形になってきたら、きちんとしたメロディとして固定できるように意識しましょう。

▼ すぐに録音する

作った曲は、その場でスマホなどに録音することを強くおすすめします。せっかく浮かんだメロディも、時間が経つと忘れてしまうことがよくあります。


■ 曲の構成(セクション)について

多くの曲は、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ(Cメロ)、間奏、アウトロ(エンディング)といったセクションで構成されています。セクションは、文章の段落のようなものです。

それぞれのセクションでは、コード進行やメロディに変化(またはリズムの変化)をつけて、曲の抑揚や雰囲気を作っていきます。まずはシンプルに、Aメロ→サビの2つのセクションだけで1曲作ってみるのもおすすめです。


■ 弾き方によって曲の雰囲気が変わる

同じコード進行でも、弾き方によって曲の雰囲気はガラリと変わります。

▼ ストローク(コードストローク)

初めは簡単なコードストロークで演奏してみましょう。ジャカジャカと明るく弾けば、ポップな雰囲気になります。

▼ アルペジオ

コードの音を1音ずつ分けて弾くアルペジオ奏法も、弾き語りにはよくあるスタイルです。優しく静かな雰囲気を演出したいときに向いています。

弾き語りに慣れていない場合、右手のストロークを複雑にしすぎると、歌が難しくなってしまうので注意が必要です。まずはシンプルな弾き方から始めましょう。


■ 慣れてきたら試したいアレンジ

▼ コードを増やす・入れ替える

基本の進行に慣れてきたら、既存のコード進行を参考に、コードの順番を入れ替えたり、新しいコードを追加したりして、オリジナリティを出していきましょう。

▼ セブンスコードを加える

7th(セブンス)などのコードを加えると、大人っぽいオシャレな響きになります。長年音楽を聴いてきた50代の感性が活きる部分です。

▼ リズムを変える

同じコード進行でも、リズムを変えるだけで曲の雰囲気を大きく変えられます。8分音符の裏打ちにすると、少しレゲエっぽい雰囲気になるなど、様々なバリエーションが楽しめます。


■ 50代が作曲を始めるメリット

▼ 人生経験がテーマになる

作曲のテーマは、身の回りの出来事や感情から見つかることが多くあります。長い人生経験を持つ50代には、若い頃にはなかった、深みのあるテーマがたくさんあるはずです。

▼ 完璧を目指さなくてよい

作曲に「正解」や「資格」はいりません。ギターと自分の感性があれば、それが音楽になります。「完成形」にこだわらず、「自分の音楽を作った」という体験そのものが一番大切です。

▼ 弾き語りの理解がさらに深まる

自分で作曲をする経験は、他人の曲を弾き語りする際にも「なぜこの部分が盛り上がるのか」という理解を深めてくれます。


■ 50代が作曲に取り組む際のアドバイス

▼ まずは1曲、完成させることを目標にする

最初から名曲を作ろうとせず、まずは短くても1曲を最後まで作り切ることを目標にしましょう。

▼ たくさんの曲を聴く

感動を与える音楽を作ることは簡単なことではありません。そのためには、色んな曲を聴いて、たくさん作曲を繰り返すことが大切です。

▼ 失敗を恐れずトライ&エラーを繰り返す

コードは最初は感覚でつけて構いません。どんどんトライ&エラーで進めていくことが、作曲上達の一番の近道です。


■ まとめ:作曲を始める4ステップ

ステップ内容
① キーを決めるCキー・Gキー・Aキーから選ぶ
② 使えるコードを知るダイアトニックコード(7つの基本コード)を確認する
③ コード進行を作る定番進行を真似しながら気持ちいい流れを探す
④ メロディをつける鼻歌で作り、録音して残す

作曲は、決して特別な才能が必要なものではありません。50代のギターライフに、ぜひ「自分だけの曲を作る」という新しい楽しみを加えてみてください。


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