「楽譜に書いてある『rit.』とか『mf』って何のこと?」「動画のコメント欄で『アルペジオ』『ダイナミクス』と言われてもピンとこない」——TAB譜やコード譜には慣れてきたけれど、音楽用語となると急に難しく感じる、という50代の方は多いのではないでしょうか。
音楽用語の多くはイタリア語由来で、一見難しそうに見えます。しかし意味さえ知ってしまえば、その言葉が指す「弾き方のイメージ」がぐっと明確になります。この記事では、50代のギター再開者が知っておくと演奏に役立つ音楽用語を、カテゴリー別にまとめました。
■ 速さ(テンポ)に関する用語
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| Largo | ラルゴ | 幅広くゆっくりと |
| Andante | アンダンテ | 歩くような速さで |
| Moderato | モデラート | 中くらいの速さで |
| Allegro | アレグロ | 快活に、速く |
| accel. (accelerando) | アッチェレランド | だんだん速く |
| rit. (ritardando) | リタルダンド | だんだん遅く |
| a tempo | ア・テンポ | もとの速さに戻って |
これらはコード譜の冒頭やフレーズの切れ目に書かれていることが多く、曲の緩急を作る重要な指示です。特に「rit.」は曲の終わりに登場することが多く、意味を知らずに弾くとその部分だけ機械的な演奏になりがちです。
■ 音の強弱(ダイナミクス)に関する用語
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| pp (pianissimo) | ピアニッシモ | とても弱く |
| p (piano) | ピアノ | 弱く |
| mp (mezzo piano) | メゾピアノ | やや弱く |
| mf (mezzo forte) | メゾフォルテ | やや強く |
| f (forte) | フォルテ | 強く |
| ff (fortissimo) | フォルティッシモ | とても強く |
| cresc. (crescendo) | クレッシェンド | だんだん強く |
| decresc. (decrescendo) | デクレッシェンド | だんだん弱く |
弾き語りでは、この強弱の意識があるかないかで、同じコード進行でも表現力が大きく変わります。サビに向かってクレッシェンドをかける、という意識だけでも演奏の説得力が増します。
■ 演奏スタイル・表情に関する用語
| 用語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| legato | レガート | 音をなめらかに繋げて |
| staccato | スタッカート | 音を短く切って |
| dolce | ドルチェ | 甘く、優しく |
| espressivo | エスプレッシーヴォ | 表情豊かに |
| con brio | コン・ブリオ | 生き生きと |
これらは「どんな気持ちで弾くか」を示す用語です。TAB譜には出てこないことが多いですが、弾き語りで感情を込めたいときの手がかりになります。
■ ギター演奏でよく使われる奏法用語(英語)
過去記事のTAB譜解説とあわせて知っておきたい、演奏スタイルを表す用語です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| arpeggio(アルペジオ) | 和音を分散して1音ずつ弾く奏法 |
| mute(ミュート) | 音を意図的に短く止める・鳴らさない |
| dynamics(ダイナミクス) | 音量の強弱の変化全体を指す言葉 |
| groove(グルーヴ) | リズムの心地よいノリ・乗り心地 |
| unison(ユニゾン) | 同じ音を複数のパートで同時に鳴らすこと |
SNSやYouTubeのレッスン動画では、こうした用語が説明なしで使われることも多いため、意味を知っておくと理解のスピードが上がります。
■ 用語を知ることで得られる3つのメリット
▼ ① 動画レッスンの理解が早くなる
講師の説明で「ここはリタルダンドして」と言われたときに、動く速度がすぐイメージできるようになります。
▼ ② 表現の引き出しが増える
「ただ弾く」から「強弱をつけて弾く」「なめらかに弾く」という選択肢が生まれ、同じ曲でも表現の幅が広がります。
▼ ③ 音楽仲間との会話がスムーズになる
セッションやスタジオで他の演奏者と話すとき、共通言語として音楽用語を知っていると、やり取りがぐっとスムーズになります。
■ 覚え方のコツ:無理に暗記しない
音楽用語は種類が多く、一度に覚えようとすると挫折しやすいです。まずは「rit.(だんだん遅く)」「f(強く)」「p(弱く)」の3つだけ覚えて、実際に弾くときに意識してみることから始めましょう。
曲を練習する中で「あ、これがクレッシェンドか」と実感を伴って覚えていくのが、最も定着しやすい方法です。
■ まとめ
| カテゴリー | 代表的な用語 |
|---|---|
| 速さ | Andante、rit.、a tempo |
| 強弱 | p、f、cresc. |
| 表情 | legato、dolce、espressivo |
| ギター奏法 | arpeggio、mute、groove |
難しく見える音楽用語も、意味を知ってしまえばただの「弾き方のヒント」です。少しずつ語彙を増やしながら、表現豊かなギター演奏を楽しんでいきましょう。


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