「ギター以外にも、似たような楽器って世界にあるのかな」——過去記事「ギターのルーツは狩猟用の弓だった」でギターの歴史をご紹介しましたが、実は世界には、ギターと共通のルーツを持つ、様々な「親戚」のような弦楽器が存在します。
この記事では、50代のギター再開者向けに、世界の弦楽器についての豆知識をご紹介します。
■ 弦楽器という大きな仲間
弦楽器とは、弦に何らかの刺激を与えることによって得られる振動を音源とし、その振動を増幅する共鳴胴や共鳴板などを備えた楽器のことです。西洋音楽や日本音楽など様々な音楽に用いられており、その音色や表現力は多彩です。
弦楽器は一人で演奏するだけでなく、他の楽器と合わせてアンサンブルやオーケストラを組むこともでき、古典音楽からポップスまで幅広いジャンルに対応できる柔軟性を持っています。過去記事「ライブで2人のギタリストがいる場合の役割分担」でも触れたように、複数の楽器や演奏者と組み合わせる楽しみは、弦楽器共通の魅力とも言えます。
■ ギターの前身とされる南米の楽器「チャランゴ」
チャランゴは、南米におけるギターの前身であると言われている楽器です。ボリビアのポトシ北部地方が発祥の地とされています。
マンドリンほどの大きさで、ナイロン弦(過去記事「クラシックギターという選択肢」も参考にしてください)が張られているのが特徴です。素朴な音が出ますが、意外と表現力は豊かとされています。
■ ポルトガルの民俗音楽で使われる「ギターラ」
ポルトガルの民俗音楽「ファド」で使われる楽器も、ギターと共通のルーツを持つとされています。過去記事「12弦ギターの魅力と特徴」でご紹介した12弦ギターのように、オクターブ高い弦を張って、コーラスのエフェクトがかかったような音色になっているのが特徴です。
■ 見た目は「ミニギター」なマンドリン
マンドリンは、見た目がギターを小さくした感じの楽器です。各地方にマンドリンのオーケストラがあるほど、意外と愛好家が多い楽器とされています。過去記事「ミニギター・トラベルギターという選択肢」でも触れたコンパクトな楽器という点で、共通する魅力を持っています。
■ 独特な弦の張り方が特徴の「ウクレレ」
ウクレレは、ハワイアン音楽でよく知られる楽器です。4本の弦の張り方が、両端が細い弦、中2本が太い弦という、他の弦楽器にはない、独特な張り方をしているのが特徴です。この張り方によって、ダウンでもアップでも高音がしっかり鳴らせる仕組みになっています。伴奏がメインの楽器という点は、過去記事「弾き語りが上達しない人へ」でご紹介したギターの弾き語りとも通じる部分があります。
■ アジアの弦楽器にも目を向けてみる
民族楽器というと、ヨーロッパや中南米の楽器が印象的ですが、アジアにも興味深い弦楽器が数多く存在します。
▼ 中国の「二胡(にこ)」
2本の弦を間に挟んだ弓で弾く、フレットレスの楽器です。艶やかで独特な音色を持ち、二胡がメロディーを弾くだけで、どこか中国風のサウンドになります。ギターとは異なる「弓奏法」という弾き方が特徴的です。
▼ 中国・日本の「月琴(げっきん)」
満月のような形をしたリュート属の楽器で、2〜4弦を持ちます。中国のものと日本のもので、雰囲気がそれぞれ異なるとされています。
■ 楽器市場における弦楽器の存在感
興味深いことに、世界の楽器市場において、弦楽器は非常に大きな構成要素を占めているというデータもあります。ギター、バイオリン、ウクレレを含む弦楽器は、その多用途性と様々な音楽ジャンルで幅広く使われていることから、楽器市場を支配しているとされています。
特にギターは、ロック、ポップス、アコースティック音楽の台頭とともに、人気が急上昇してきた楽器として位置づけられています。
■ ギターの種類も、実は多様
弦楽器全体だけでなく、ギター自体にも様々な種類が存在します。大きく分けると、アコースティックギターとエレキギターの2種類に分けられますが、過去記事でご紹介してきたように、その中にもさらに多くのバリエーションがあります。
- クラシックギター(過去記事「クラシックギターという選択肢」参照)
- ミニギター・トラベルギター(過去記事参照)
- 12弦ギター(過去記事参照)
こうして見ると、「ギター」という一つの言葉の中にも、実に豊かな多様性が広がっていることがわかります。
■ 50代がこの知識を持つメリット
▼ ギターへの理解がより立体的になる
世界の様々な弦楽器を知ることで、ギターという楽器を、より大きな音楽の世界の中に位置づけて理解できるようになります。
▼ 新しい音楽との出会いのきっかけになる
過去記事「年齢とともに音楽の好みが狭くなる研究」でも触れたように、新しい音楽ジャンルに触れることには大きな価値があります。世界の弦楽器を通じて、これまで知らなかった音楽との出会いが生まれるかもしれません。
▼ 音楽仲間との会話のきっかけになる
過去記事「ギターのルーツは狩猟用の弓だった」でも触れたように、こうした豆知識は、セッションや音楽仲間との会話を弾ませるきっかけにもなります。
■ 50代がこの知識を活かす際のアドバイス
▼ 気になる楽器の音源を聴いてみる
過去記事「上達すると音楽の聴こえ方が変わる」でも触れたように、新しい音楽に耳を傾けることは、演奏そのものにも良い影響を与える可能性があります。気になった楽器があれば、実際に音源を聴いてみることをおすすめします。
▼ ギターとの共通点・相違点を意識してみる
それぞれの弦楽器が、なぜその形になったのか、なぜその弾き方になったのかを考えてみることで、ギターという楽器への理解もより深まります。
▼ 焦らず、知識を少しずつ広げていく
一度にすべてを覚える必要はありません。興味を持った楽器から、少しずつ知識を広げていく姿勢で十分です。
■ まとめ:世界の弦楽器という豆知識
| 楽器 | 特徴 |
|---|---|
| チャランゴ(南米) | ギターの前身とされる小型の楽器 |
| ギターラ(ポルトガル) | ファドで使われる、コーラス効果のような音色 |
| マンドリン | 見た目がギターを小さくした楽器 |
| ウクレレ(ハワイ) | 独特な弦の張り方が特徴 |
| 二胡(中国) | 弓で弾くフレットレスの楽器 |
ギターという楽器の周りには、実に豊かな弦楽器の世界が広がっています。50代のギターライフに、ぜひこうした豆知識も加えて、音楽の世界をより広く楽しんでみてください。
■ ギターの奥深い世界をプロと一緒に楽しみたい方へ
音楽の背景や歴史も含めた理解は、オンラインレッスンでプロと話しながら深めていくのもおすすめです。


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