ギターを再開して1年以上が経ち、改めて気づいたことがあります。
「好きなことを続けること」——この当たり前のように聞こえる言葉が、50代にとってどれほど大切か。ギターを再開するまで、その本当の意味を実感できていませんでした。
この記事では、50代でギターを再開した私が「好きなことを続けること」の意味を実感した体験談をお伝えします。
■ 8年間ギターを弾かなかった理由
ギターを弾かなかった8年間、特別な理由があったわけではありません。
仕事が忙しくなった。結婚・家族の時間が増えた。「またいつか弾こう」と思いながら、気づけば8年が経っていた——それだけのことです。
「いつか」は来ませんでした。「また今度」は永遠に訪れませんでした。
好きだったはずのギターが、いつの間にか「昔やっていたもの」になっていました。
■ 再開を決めた瞬間
再開のきっかけは小さなことでした。昔好きだったアーティストの曲が流れてきて、「あのリフ、昔弾けたな」とふと思ったのです。
その瞬間に気づきました。「また弾きたい」という気持ちはずっとあった。ただ「後回し」にし続けていただけだ、と。
50歳という年齢になったとき、「10年後の自分から早く動けと言われている気がする」という感覚が生まれました。「やりたいことをやれる時間は有限だ」という実感——それがギターを再開する直接のきっかけになりました。
■ 再開してわかったこと① 「好きなこと」は止まったままでいてくれる
8年のブランクを経て再開したとき、最初に感じたのは「ギターへの好きという気持ちは変わっていない」という安堵感でした。
音を出した瞬間に「これだ」という感覚が戻ってきました。技術は落ちていましたが、ギターへの愛着は8年間そのままでした。
好きなことは止まったままでいてくれます。どれだけ時間が経っても、本当に好きなものは消えません。これは再開して初めて実感した「好きなことの強さ」でした。
■ 再開してわかったこと② 「続けること」が習慣になると、人生が変わる
再開して3ヶ月が経った頃、ギターを弾かない日に「なんとなく落ち着かない感覚」が生まれました。
これが習慣化のサインだと気づきました。「弾かなければ」という義務感が、「弾きたい」という自然な欲求に変わっていました。
趣味は、生活を豊かにする大きなカギです。どんな趣味でも、最初は基礎を学ぶ比較的単調な期間が続きます。この関門をクリアできずに挫折する人が少なくないのです。
その「単調な期間」を乗り越えた先に、「習慣」が待っています。そして習慣になったギターは、日常を根本から変えてくれました。
■ 再開してわかったこと③ 「後悔」しない選択をしたという自信
ギターを再開した今、「8年間弾かなかったこと」への後悔があります。しかし同時に「今再開した自分」への確かな自信もあります。
50代は「社会の価値観に振り回されず、自分に嘘のない生き方を始める時期」とも言われます。ギターを再開したことで、「自分がやりたいことをやっている」という感覚が日常に生まれました。
「好きなことを続ける」という選択が、「後悔しない生き方」への第一歩だったと実感しています。
■ 再開してわかったこと④ 「続けること」自体が財産になる
ギターを続けることで、技術だけでなく「続けている自分」という財産が蓄積されていくことに気づきました。
「もう1年弾き続けた」「あのセッションに参加できた」「あの曲が弾けるようになった」——これらの積み重ねが、自己肯定感の源になっていきます。
50代で新しいスキルを習得するには、短時間でもいいので毎日の習慣がカギになります。毎日少しずつ続けることで積み重なる「財産」は、お金では買えない豊かさをもたらしてくれます。
■ 「好きなことを続ける」ために50代が大切にすべきこと
▼ ① 「いつか」を「今」に変える
「いつか弾こう」という言葉は罠です。「いつか」はほぼ確実に来ません。「今日15分だけ弾く」という小さな行動が、習慣への第一歩になります。
▼ ② 「完璧に弾けるようになってから」をやめる
「もっと上手くなってから人に見せよう」「もっと弾けるようになってからセッションに行こう」——この思考は「続けること」の最大の敵です。今の自分のレベルで楽しめる場所に飛び込むことが大切です。
▼ ③ 「続けていること」に価値を見出す
上達の速さより「続けていること」に価値があります。ギターを1年続けた自分・2年続けた自分——その事実が、日常の静かな誇りになります。
■ 50代からでも遅くない理由
年齢を重ねても、新しいことを始めるのは素晴らしいことです。ギターを弾くことで音楽に触れる喜びを感じながら、脳を刺激し、人生経験を活かして学び続ける——これによって50代からでも楽しく充実したギターライフが送れます。
「もっと若い頃に始めればよかった」という後悔の声をよく聞きますが、50代にはなくては「結晶性知性」——つまり「知識や経験をもとに理解を深める力」があります。この力は年齢を重ねるほどに豊かになり、若い頃にはできなかった「感情を込めた演奏」につながります。
■ まとめ:「好きなことを続ける」ことが教えてくれたもの
| 気づき | 内容 |
|---|---|
| ① | 好きなことは時間が経っても消えない |
| ② | 続けることが習慣になると人生が変わる |
| ③ | 好きなことを選ぶことが後悔しない生き方につながる |
| ④ | 続けること自体が財産になる |
| ⑤ | 50代からでも「結晶性知性」で深い表現ができる |
「好きなことを続ける」ことは、思ったより難しくありません。ただ「今日もギターを手に取る」という小さな行動を積み重ねるだけ。その積み重ねが、1年後・2年後の自分を豊かにしてくれます。
まだ始めていない方、再開を迷っている方——「今」が最も早いスタートです。
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