50代でギターを再開してわかった「練習の質」が「練習の量」より大切な理由【体験談】

ギター体験談

ギターを再開してから半年間、毎日1時間以上練習していました。しかしある時期から「これだけ練習しているのに、なぜ上達している実感が薄いんだろう」という疑問が生まれました。

この疑問を追いかけていくうちに、大切な気づきに出会いました。「練習の量より練習の質の方が、はるかに大切だ」という事実です。

この記事では、50代でギターを再開した私が「練習の質」について気づいた体験談をお伝えします。


■ 量だけ練習していた半年間

再開当初、「毎日弾けば上達する」という信念のもとで練習していました。

音楽を聴きながら練習する、テレビをながら見しながら練習する、何となく好きなフレーズを繰り返し弾く——こういった「量はこなしているが意識が薄い練習」を長時間続けていました。

確かに弦を押さえる指の慣れは進みましたが、半年後に自分の演奏を録音して聴き返したとき、「6ヶ月もやったわりに変化が少ない」という現実に直面しました。


■ 「質の高い練習」とは何かに気づいた瞬間

転機は、ある動画でプロのギタリストが言っていた一言でした。

「10分でも集中してギターを弾けば、1時間ダラダラ弾くより多くのものが得られるはずです」

この言葉が刺さりました。効果的な練習と無駄な練習をしっかり意識することでより早く、より短い時間でギターが上達するということを、頭では知っていたはずなのに実践できていませんでした。

質の高い練習とは「各練習において明確な目的を持つこと」——この一言が、私の練習スタイルを根本から変えました。


■ 「量の練習」と「質の練習」の違い

量の練習質の練習
何となく好きな曲を弾く今日の課題を明確にしてから弾く
音楽を聴きながら練習する演奏だけに集中する
できる部分ばかり繰り返す苦手な部分を重点的に練習する
1時間漫然と練習する15分集中して休憩を入れる
弾けたかどうかだけを確認する何がよくて何が悪いかを分析する

■ 練習の質を上げるために変えた5つのこと

▼ ① 練習前に「今日の目標」を1行書く

練習を始める前に「今日はCコードからAmへのコードチェンジを10回スムーズにできるようにする」という具体的な目標を決めることにしました。

目標を決めておくと達成までの道のりがわかりやすいため、上達が早くなります。漠然と弾くより、ゴールが見えている練習は密度が格段に上がります。

▼ ② 「ながら練習」をやめる

音楽を聴きながら、テレビを見ながらのながら練習をやめました。

質の高い練習時間とは言えない「ながら弾き」を削ることによって、全体的に練習の質が底上げされます。同じ30分でも、ながら練習と集中練習では得られるものが全く違います。

▼ ③ 苦手な部分だけを反復する

「弾けるところ」ばかりを繰り返す練習をやめて、「弾けないところ」に集中することにしました。

苦手なフレーズを繰り返し練習すること。特定のフレーズをゆっくりから始め、徐々にテンポを上げながら繰り返し練習する「ターゲット練習」が最も効果的でした。

▼ ④ 録音して客観的に確認する

週に一度、練習後に自分の演奏を録音して聴き返すようにしました。

演奏中は「弾けている」と思っても、録音を聴き返すとリズムのズレやコードチェンジのモタつきが明確に聴こえます。問題点を発見して修正する——この「フィードバックのループ」が質の高い練習の核心です。

▼ ⑤ 集中できる時間だけ練習する

まとまった時間が取れない日は、15〜20分だけ集中して練習することにしました。

「時間がないから練習できない」ではなく、「15分だけ集中する」という発想の転換が大切です。質の高い15分練習は、ながら1時間練習より確実に上達につながります。


■ 質を意識した練習に変えてから起きた変化

練習の質を意識するようにしてから、3ヶ月で以下の変化がありました。

・コードチェンジが明らかにスムーズになった
・メトロノームに合わせると「ずれている部分」が明確にわかるようになった
・苦手だったFコードが安定して押さえられるようになった
・練習後の「達成感」が格段に増した

練習時間は以前より短くなりましたが、上達のスピードは明らかに上がりました。


■ 50代ならではの「質の高い練習」を続けるコツ

▼ 集中力の持続時間に合わせる

50代は20代より集中力の持続時間が短くなっていることを認めることが大切です。「90分集中して練習しなければ」という固定観念を捨て、「30分集中して休む」というサイクルが50代には合っています。

▼ 体の状態に応じて練習内容を変える

疲れている日に難しいフレーズを練習しても効果が薄いです。状態が良い日には難易度の高い課題に集中し、疲れている日は軽い復習に留める——この柔軟な対応が50代の長期継続の鍵です。

▼ 「わからないことをわからないまま進まない」

50代になると「わからないことを放置したまま次へ進む」練習スタイルが定着しがちです。「なぜここでリズムがずれるのか」「なぜこのコードチェンジが遅いのか」という原因を特定して解決することが、質の高い練習につながります。


■ まとめ:練習の質を上げる5つのポイント

ポイント具体的な行動
目標を決める練習前に「今日の課題」を1行書く
集中するながら練習をやめる
苦手に向き合う弾けないところを重点練習する
確認する週1回録音して聴き返す
無理しない集中できる時間だけ練習する

「たくさん練習すれば上達する」という考えから「質の高い練習を続ける」という発想への転換が、50代のギター上達の最大のカギです。時間より意識——この変化が、ギターライフを大きく豊かにしてくれます。


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