はじめに
ギターを再開するまで、「自分のための時間」というものをほとんど持っていませんでした。
仕事、家庭、日々のルーティン——気づけば自分が本当にやりたいことを後回しにしたまま時間が過ぎていました。ギターを再開してから、時間の使い方に対する考え方が少しずつ変わっていきました。
この記事では、ギターが教えてくれた「時間の使い方」について、50代の体験談としてお伝えします。
「いつかやろう」が消えた日
ギターを再開しようと思ったとき、最初に頭をよぎったのは「もう少し落ち着いたら」という言葉でした。
でも考えてみると、「もう少し落ち着いたら」はずっと言い続けてきた言葉でもありました。20代も30代も40代も、いつも何かを後回しにしながら「いつか」を待っていた。
人生100年時代と言われる現代。50代は、新しいことを始めるのに決して遅くない、むしろ絶好のタイミングです。子育てが一段落したり、仕事のペースが落ち着いたりして、ようやく「自分のための時間」を持てるようになる方が多いのではないでしょうか。 Hikigatarisuto-labo
「いつか」ではなく「今」——ギターを手に取ったその瞬間から、時間への向き合い方が変わり始めました。
短い時間でも「自分のための時間」を持つ意味
楽器は「10分でも積み重ねれば効果が出る」趣味です。朝の5分、夜の10分、休日の15分でも続ければ確実に上達します。練習のハードルを下げることで、50代からでも継続率が大きく高まります。 My-Best
最初は「10分だけ」という練習から始めました。でもその10分が、1日の中でとても大切な時間になっていきました。
仕事のことも、家のことも、スマホの通知も——ギターを弾いている間は全部頭から消えます。「今この瞬間だけに集中する時間」が、50代の日常にどれほど必要だったかを、ギターを始めてから初めて実感しました。
「効率」より「没頭」の時間が心を豊かにする
50代になると、時間の使い方を「効率」で考えがちになります。スキマ時間に勉強する、移動中にポッドキャストを聴く、食事しながら動画を見る——常に何かを「生産的に」こなそうとする習慣がついていました。
でもギターを弾く時間は、そういう「効率」の外にあります。うまく弾けなくても、何も生産していなくても、ただ音を鳴らして楽しむだけの時間——それが実は最も心を豊かにしてくれる時間だと気づきました。
楽器を演奏しているときだけは、日常のモヤモヤがすっと消えていきます。夢中になることでストレスが和らぎ、自然と心も整っていくんです。 Bic Camera
「生産的かどうか」で時間を測るのをやめたとき、毎日が少し軽くなりました。
時間は「作るもの」だと気づいた
「時間がない」は長年の口癖でした。でもギターを続けていくうちに気づいたことがあります。時間は「余ったら使うもの」ではなく、「意識して作るもの」だということです。
毎朝起きてすぐギターを手に取る習慣、寝る前の15分を練習に充てる習慣——こうした小さなルーティンが積み重なって、気づけば「毎日ギターを弾いている自分」が当たり前になっていました。
ギターはケースに入れてはいけません。ギターをいつでもすぐ手に取れる場所に置いておくことで、時間がないことを解消できます。 Miyashita-guitar
環境を整えるだけで、時間の使い方は変わります。
「自分のための時間」が周りにも良い影響を与える
最初は「自分だけのための時間をとることへの罪悪感」がありました。家族がいるのに、自分だけ楽しんでいいのかという気持ちです。
でも実際には、ギターを弾くことで気持ちがリフレッシュされ、家族への接し方も自然と穏やかになりました。自分の機嫌が良い日は、周りへの対応も変わります。「自分のための時間」は、決して利己的なものではなく、周りへの良い影響にもつながるのだと実感しています。
音楽が教えてくれた時間の本質
ギターを再開してから、時間について気づいたことをまとめます。
| 気づき | 内容 |
|---|---|
| 「いつか」はやってこない | 今始めることが最善のタイミング |
| 短い時間でも意味がある | 10分の積み重ねが人生を変える |
| 没頭する時間が心を豊かにする | 効率より充実を優先する |
| 時間は作るもの | 習慣と環境で生まれる |
| 自分の時間が周りを豊かにする | 自分の機嫌は周りへの贈り物 |
音楽は時間の使い方を教えてくれます。「今この瞬間を大切にする」——それがギターを通じて学んだ、一番大切なことかもしれません。
まとめ
「いつかギターを弾きたい」と思っているなら、その「いつか」は今日です。
年齢を重ねてから楽器を始めると、若い頃には見えなかった景色が見えてくるものです。ギターの音やメロディ、リズムには、これまでの人生の出来事や感情が自然と反映されることもあります。 Tokyo Guitar Press
50代だからこそ味わえる音楽の深みがあります。時間は誰にとっても平等にある。その時間を「自分のために」使い始める勇気が、人生後半を豊かにする最初の一歩です。


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