50代からのギター再開|中古ギター価格が高騰中【今、知っておきたい市場の動き】

ギター機材

「中古の方が安いはずなのに、新品より高い値札を見て驚いた」「実家に眠っているギター、もしかして今は結構な値段になっているのでは」——ギター選びや中古市場に関心がある50代の方から、こんな声を聞くことが増えてきました。

実は今、ギター・ベースといった楽器の中古市場に、大きな変化が起きています。この記事では、50代のギター再開者向けに、中古ギター価格が高騰している背景と、知っておきたい市場の動きを解説します。


■ 中古ギターの値段が「爆上がり」している現状

数年前に11万円で買った中古ギターが、今や20万円以上で取引されているという事例が報告されています。ロックからジャズまで、幅広い音楽ジャンルに欠かせないギターやベースの中古市場が拡大し、価格もコロナ禍前に比べて上がり続けています。中古品が新品時の定価を上回る例も、珍しくなくなってきました。

楽器店のスタッフからは「コロナ前比で3〜4割高くなった程度であれば、値上がり幅はまだ小さい方」という声も聞かれるほど、市場全体が大きく動いているようです。


■ なぜこれほど価格が上がっているのか

▼ ① 円安による輸入コストの上昇

輸入ギターは、単純に仕入れ価格が上昇しています。国産ギターであっても、木材・パーツ・輸送を海外に依存している部分が多いため、円安の影響を受けて値上がりが続いています。中古店の仕入れコストそのものが、構造的に上がっている状況です。

▼ ② 世界的な需要の増加

パンデミック以降、自宅で趣味を楽しむ人が増え、楽器購入が世界的に急増しました。特に米国でのギター需要の急増が、日本の市場にも波及したとみられています。

▼ ③ 原材料・輸送費の高騰

物流・原材料費の高騰により、新品の生産・供給が不安定になり、その分中古市場に需要が集中しているという背景もあります。

▼ ④ 「ジャパン・ヴィンテージ」の海外での再評価

1970〜80年代に日本国内で製作された、いわゆる「Jヴィンテージ」と呼ばれる国産ギターが、海外で「高品質」として再評価されています。海外需要も重なることで、こうした年代のギターは特に価格が高騰する傾向にあります。

▼ ⑤ メーカーの価格改定

世界的なインフレと円安の影響で、多くのメーカーが希望小売価格の改定を余儀なくされています。かつて手頃な価格で購入できた定番モデルも、実勢価格が大きく上昇しているケースが見られます。


■ 「相場が上がっている」のではなく「上げられている」という視点

この現象を、単に「自然に相場が上がった」と捉えるのではなく、「相場を上げている要因が重なっている」と捉える見方もあります。円安、仕入れ構造、在庫戦略、SNSでの情報伝播、消費者心理など、様々な要因が組み合わさって、今の価格帯が形成されているという指摘です。

この視点を持っておくことで、「なぜこんなに高いのだろう」という単純な疑問から一歩進んで、市場全体の構造を理解した上で判断できるようになります。


■ 実家に眠っているギターが「宝物」かもしれない理由

リユースショップでは、中古の国産ギターが5年ほど前と比べて、なかには3倍の価格が付くこともあると報告されています。6万〜7万円程度で売られていた製品が、今は20万円程度まで値上がっていることもあるとされています。

もし実家や押し入れに、長年眠っているギターがあるなら、一度その価値を調べてみる価値があるかもしれません(過去記事「ギターを高く売るコツ」も参考にしてください)。特に1970〜80年代に国内メーカーが製作したモデルは、思いがけない価値がついている可能性があります。


■ これからギターを購入する50代への影響

▼ 「いつか買おう」が高くつく可能性

現在の市場の動きを踏まえると、「いつか買おう」と思っているうちに、数千円、数万円と値上がりしてしまう可能性があります。欲しいと思ったモデルがあるなら、それが「今現在の手に入る最安値」である可能性もあります。

▼ 予算計画は少し余裕を持って

これから新品・中古を問わずギターの購入を検討している場合、以前の記事で紹介した価格帯(過去記事「アコギ3選の現在価格」「エレキ初心者予算」も参考にしてください)から、さらに変動がある可能性を踏まえて、予算計画には少し余裕を持たせておくと安心です。

▼ 中古を検討する場合は焦らず比較する

価格が上昇傾向にあるからといって、焦って購入する必要はありません。複数の店舗やオンラインでの価格を比較しながら、納得のいく1本を探すことが大切です。


■ 50代がこの市場動向を知るメリット

▼ 冷静な判断材料が増える

市場の背景を知ることで、目の前の価格が「高い」のか「妥当」なのかを、より冷静に判断できるようになります。

▼ 長年愛用してきたギターの価値を再認識できる

自分が長年大切にしてきたギターが、実は市場的にも価値のあるものだったと気づくきっかけになります。

▼ 購入タイミングを考える視点が持てる

「いつ買うか」という視点は、大きな買い物であるギター選びにおいて、非常に重要な要素です。市場の動きを知ることで、より計画的な購入判断ができるようになります。


■ 50代がこの情報を活用する際のアドバイス

▼ 焦って高値づかみをしない

市場が高騰しているからといって、焦って判断する必要はありません。複数の情報源を確認し、納得のいく価格・状態のギターを選びましょう。

▼ 情報は定期的に更新する

市場の状況は今後も変化していく可能性があります。実際に購入や売却を検討する際は、その時点での最新の情報を確認することをおすすめします。

▼ 「価値」と「自分にとっての価値」は別物と捉える

市場価格が高騰していても、自分にとって本当に必要な、心地よく弾けるギターを選ぶという軸は、ぶれずに持っておくことが大切です。


■ まとめ:中古ギター価格高騰の背景

要因内容
円安輸入コスト・国内製造コストの両方に影響
世界的な需要増パンデミック以降の楽器購入ブーム
原材料・輸送費高騰新品供給の不安定化が中古需要を後押し
Jヴィンテージ人気1970〜80年代の国産ギターが海外で再評価
メーカーの価格改定インフレ・円安を受けた希望小売価格の見直し

中古ギター市場は、今まさに大きな変化の只中にあります。50代のギター選びにおいて、こうした市場の動きも知識として持っておくことで、より賢く、納得のいく判断ができるようになります。


■ ギター選びのタイミングをプロに相談したい方へ

現在の市場動向を踏まえたギター選びについては、オンラインレッスンでプロに相談してみるのも一つの方法です。

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