「ピックって何を使っても同じじゃないの?」「どれを選べばいいかわからなくて、いつも適当に買っている」——50代のギター再開者から、こんな声をよく聞きます。
実はピックは、素材・形状・厚みの組み合わせによって音質・弾き心地・演奏スタイルに大きな影響を与えます。ピック選びは、ギタリストにとって最も手軽で、最も効果的な「音質改善策」の一つです。
この記事では、50代のギター再開者が「自分に合ったピック」を見つけるための素材・形状・厚みの選び方を徹底解説します。
■ ピックの「厚み」による違い
厚みはピックの特性の中で最も演奏への影響が大きい要素です。
| 厚み | 目安 | 特徴 | 向いているスタイル |
|---|---|---|---|
| Thin(薄い) | 0.46mm以下 | しなりが大きい・軽い音 | ストロークメイン・アコギ弾き語り |
| Medium(中厚) | 0.71mm前後 | バランスが良い・汎用性高い | コード弾き・ストローク・入門者 |
| Heavy(厚い) | 0.96mm前後 | しなりが少ない・アタックが強い | 単音弾き・ブルース・ロック |
| Extra Heavy(超厚) | 1.15mm以上 | ほぼしなりなし・強いアタック | 速弾き・メタル・ソロ中心 |
最も厚い部類のExtra Heavyは弦への抵抗がかなり大きく、無駄な力が入っていると弦を切ってしまうこともあるほどです。全体的な音量やアタック音はしっかりと出るため速弾きや大きな音で演奏したいメタルや速弾きギタリストにはもってこいのピックです。
50代再開組へのおすすめ: まずMedium(0.71mm前後)から始めるのがおすすめです。コード弾きにもソロにも対応できる汎用性の高さで、自分のスタイルが定まってから厚みを調整していくのが賢い選び方です。
■ ピックの「形状」による違い
▼ ティアドロップ型(最もポピュラー)
最もポピュラーなスタイルで、多くのギタリストが使用している形です。先端に向かうにつれシャープになっていくので弦へのひっかかり感が少なく、スムーズなピッキングが可能です。コード弾き、メロディ弾き両方のあらゆるプレイスタイルに柔軟に対応できます。
・向いているスタイル:コード弾き・単音弾き・オールラウンド
▼ トライアングル型(おにぎり型)
通称おにぎり型と呼ばれる三角形をしており、3つの頂点どこでも同じ感覚でピッキングが可能。コードストロークなどに向いており、3つの角で演奏できるため普通のピックの3倍長持ちします。
・向いているスタイル:コードストローク・カッティング
▼ ジャズ型(小型・先端が鋭い)
ティアドロップ型に似ていますが弦に触れる先端部分はさらに角度が小さく、大きさ自体も少し小さくなっています。コントロール性が高く、速弾きやリードプレイに向いています。
・向いているスタイル:速弾き・ジャズ・単音フレーズ中心
■ ピックの「素材」による違い
| 素材 | 音の特徴 | 弾き心地 | 耐久性 |
|---|---|---|---|
| セルロイド | 明るく煌びやか | 滑らかで馴染みやすい | 普通 |
| ナイロン | 柔らかく温かみがある | しなやか・コントロールしやすい | 高い |
| ウルテム | 歯切れよく明るい | セルロイドに近い自然な感触 | 高い |
| ポリアセタール | 中音域がタイトでクリア | 硬質・アタックが明瞭 | 高い |
| セルロース | 温かみのある自然な音 | グリップ感が高い | 普通 |
最終的な弾き心地や音色は、素材・厚み・形状それぞれの組み合わせによって生まれるものです。自分の演奏スタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。
50代再開組へのおすすめ: まず「セルロイド」か「ナイロン」から始めるのが最もおすすめです。どちらも扱いやすく、価格も手頃です。
■ ジャンル別おすすめピックの組み合わせ
| ジャンル | 形状 | 厚み | 素材 |
|---|---|---|---|
| ポップス・弾き語り | ティアドロップ | Thin〜Medium | セルロイド・ナイロン |
| ブルース | ティアドロップ | Medium〜Heavy | セルロイド・ウルテム |
| ロック | ティアドロップ | Heavy | セルロイド・ポリアセタール |
| ジャズ・ボサノバ | ジャズ型 | Heavy〜Extra Heavy | ウルテム・セルロース |
| アコギストローク | トライアングル | Thin〜Medium | ナイロン・セルロイド |
■ おすすめピック3選
▼ ① Fender 351 Shape Medium(定番・まず試したい方に)
最も一般的なティアドロップ型のピックでセルロイド素材、滑らかな表面と明るい音色が特徴で、幅広いプレイスタイルに対応します。ピック選びに迷うという人はまず1枚手にとってみるといいでしょう。世界で最も使われている定番ピックです。
・形状:ティアドロップ型
・厚み:Medium(0.71mm)
・素材:セルロイド
・価格:1枚数十円〜(パック販売あり)
▼ ② Jim Dunlop Tortex Standard 0.88mm(耐久性・グリップ重視の方に)
表面がマットでザラっとした独特のグリップ感が特徴のポリアセタール製ピック。滑りにくく汗をかいても手から落ちにくい実用性の高さで、世界中のギタリストに愛用されています。
・形状:ティアドロップ型
・厚み:0.88mm(Heavy寄り)
・素材:ポリアセタール(デルリン)
・価格:1枚数十円〜
▼ ③ Jazz III(ジャズ・ソロ・速弾き重視の方に)
小型でコントロール性が高いジャズ型ピックの定番モデル。素早いピッキングに対応しやすく、ジャズ・ブルース・ソロ中心の演奏に最適です。最初は扱いにくく感じますが、慣れると手放せなくなるギタリストが多い名品です。
・形状:ジャズ型(小型)
・厚み:Heavy相当
・素材:ナイロン
・価格:1枚数十円〜
■ ピック選びの最終アドバイス
ピックに正解はありません。最終的には実際に複数のピックを試して「これが弾きやすい」「この音が好き」という自分の感覚を信じることが大切です。
ピックは1枚数十円〜数百円と安価なため、複数種類を買って試すことが最短の近道です。
■ まとめ:50代が最初に試すべきピック選びのポイント
| チェック項目 | おすすめの選択 |
|---|---|
| 形状 | まずティアドロップ型から |
| 厚み | まずMedium(0.71mm前後)から |
| 素材 | まずセルロイドかナイロンから |
| 最初の1枚 | Fender 351 Shape Medium |
■ ピックの使い方・持ち方を確認したい方へ
正しいピックの持ち方・角度・力加減は、オンラインレッスンでプロに一度確認してもらうと上達が早くなります。


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