「部分的には弾けるのに、通して弾くとどこかで止まってしまう」「最後まで弾き切れた試しがない」——50代でギターを再開した方に多い悩みのひとつが、曲の通し演奏です。
実は、弾き切れない原因のほとんどは「練習の仕方」にあります。正しいアプローチで練習すれば、50代からでも曲を最後まで気持ちよく弾き切れるようになります。
この記事では、50代ギタリストが実践しやすい「通し練習の5ステップ」を紹介します。
■ なぜ曲を最後まで弾き切れないのか
弾き切れない主な原因は3つです。
- 難しい箇所だけを繰り返し練習して、曲全体をつなげる練習をしていない
- 止まったところを「やり直す」癖がついている
- 弾けない箇所を飛ばして練習を終わらせてしまっている
特に「止まったらやり直す」は、止まること自体を体に覚えさせてしまう逆効果な練習法です。まずはこの癖を意識的に直すことが大切です。
■ ステップ1:曲を4〜8小節の「ブロック」に分ける
曲全体を一気に練習しようとするから止まります。まず曲を小さなブロックに分けましょう。
【やり方】
・曲を4〜8小節ごとに区切る
・各ブロックをそれぞれ単独でゆっくり練習する
・3回ノーミスで弾けたら次のブロックへ進む
最初から「全部弾く」を目指さないことが、最終的に弾き切れるようになる近道です。
■ ステップ2:つなぎ目を重点的に練習する
ブロックとブロックの「境目」でつまずくことが多いものです。
【やり方】
・ブロックAの最後の2小節+ブロックBの最初の2小節をつなげて練習する
・これをすべてのつなぎ目で行う
・スムーズにつながったら、2ブロックまとめて弾く
「つなぎ目練習」を丁寧にやることで、通し演奏のときに止まりにくくなります。
■ ステップ3:止まっても絶対に戻らない「ノーストップ練習」
通し練習で最も重要なルールは「止まっても戻らない」ことです。
【やり方】
・曲の最初から最後まで、間違えても止まらずに弾き続ける
・音が出なかった箇所はそのまま次へ進む
・弾き終わったあとに、止まった箇所をメモして個別練習する
本番やセッションでは止まって戻ることはできません。「止まらずに続ける」感覚を体に染み込ませる練習が、実際の演奏力につながります。
■ ステップ4:テンポを落として「完奏」を体験する
弾き切れた成功体験を積むことが、50代のモチベーション維持に直結します。
【やり方】
・目標テンポの70〜80%のBPMに落として通して弾く
・最後まで弾き切ることだけを目標にする
・完奏できたら少しずつBPMを上げる
「弾き切れた!」という体験を先に作ることで、練習を続ける意欲が続きます。
■ ステップ5:録音して客観的に聴き返す
自分の演奏をスマホで録音して聴くことで、止まりやすい箇所が客観的にわかります。
【やり方】
・スマホのボイスメモで演奏を録音する
・聴き返してつまずく箇所をメモする
・そこをピンポイントで個別練習してから再度通し演奏する
録音して聴くと「思ったより弾けている」と感じることも多く、自信につながります。
■ 通し練習を続けるための3つのコツ
- 毎日1回は必ず通して弾く:部分練習だけで終わらせず、必ず最後まで弾く時間を作る
- 完璧を求めない:ミスがあっても「最後まで弾き切った」ことを成功とする
- 練習した曲数を増やさない:1〜2曲に絞って完奏できるまで集中する
■ 独学に迷ったら:通し演奏はレッスンで一気に改善できることも
止まる癖や通し演奏のコツは、プロに一度見てもらうと改善が早くなります。オンラインレッスンなら自宅で気軽に受講できます。
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | ブロック分け練習 | 4〜8小節単位で区切る |
| 2 | つなぎ目練習 | 境目の前後2小節をつなげる |
| 3 | ノーストップ練習 | 止まっても絶対に戻らない |
| 4 | スローテンポで完奏 | 70〜80%のBPMで弾き切る |
| 5 | 録音して聴き返す | つまずく箇所を客観的に把握する |
「弾き切れた!」という成功体験を積み重ねることが、50代ギター再開の最大のモチベーションになります。焦らず、1曲ずつ丁寧に仕上げていきましょう。


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