50代からのギター再開|エフェクターの電源はどうする?電池とパワーサプライの選び方

ギター機材

「エフェクターを増やしたら電池の交換が大変になってきた」「パワーサプライって聞くけど、電池と何が違うの?」——複数のエフェクターを使うようになった50代の方から、こんな声をよく聞きます。

エフェクターにとって電源はなくてはならない最も重要な要素です。電気を供給しなければエフェクターは動作しないばかりか、どんな電気を供給するかによって音色にも差が生じます。

この記事では、50代のギター再開者向けに、エフェクターの電源の基本と選び方を解説します。


■ エフェクターの電源、3つの選択肢

エフェクターの電源には、大きく分けて3つの方法があります。

▼ ① 電池(9V角電池)

一番手軽に試せる方法です。コンパクトで、コンセントも不要という手軽さが魅力です。エフェクターの多くは9Vの角電池で動作します。

デメリットは、電池を使い切るとその都度買い替えが必要になり、長期的に見るとコストがかさむ点です。エフェクターが1〜2台程度で、たまに練習する程度であれば、電池でも十分対応できます。

▼ ② 電源アダプター

1台、または少数のエフェクターに電力を供給するためのシンプルな装置です。多くのエフェクターは9V駆動ですが、なかには12Vや18Vを必要とするものもあるため、対応電圧を必ず確認しましょう。

▼ ③ パワーサプライ

複数のエフェクターへ同時に安定した電力を供給する装置です。エフェクターボードを組むようになったら、パワーサプライがあると便利になります。電池駆動に比べてノイズが少なく、音質を安定させられるのが大きな利点です。電池交換の手間や費用を省けるため、長時間の演奏や練習にも役立ちます。


■ 電池からパワーサプライへの切り替えタイミング

音質のことを考えたらパワーサプライが必要となるような状況、例えば外でのライブが増えたりするような状況になるまでは、9V電池で駆動させる方がまだノイズなどの心配がないという考え方もあります。

つまり、以下のような目安で切り替えを検討するのがおすすめです。

状況おすすめの電源
エフェクターが1〜2台・自宅練習が中心電池でOK
エフェクターが3台以上になったパワーサプライを検討
ライブやスタジオでの使用が増えたパワーサプライがおすすめ

■ パワーサプライを選ぶときの5つのポイント

▼ ① 供給できる電圧と電流

多くのエフェクターは9Vで動作しますが、なかには12Vや18Vを必要とするものもあります。対応していない電圧を使うと故障の原因になるため、必ず各エフェクターの仕様を確認しましょう。

▼ ② 出力端子数と構成

出力端子が多ければ、その分多くのエフェクターに接続して電源を供給できます。接続したいエフェクターの台数と同数、もしくはそれ以上の端子があることが理想です。

▼ ③ アイソレート出力の有無

「アイソレート」とは、各出力が完全に独立している仕組みのことです。ノイズを抑えられる大きなメリットがあり、特に音質にこだわりたい方におすすめです。

▼ ④ サイズ

エフェクターボードに収まるサイズかどうかも重要な確認ポイントです。ボードが小さい場合は、コンパクトなモデルを選びましょう。

▼ ⑤ その他の機能

LED表示や、異常な電流が流れた際に動作を止める保護回路など、便利な機能を備えたモデルもあります。


■ アナログとデジタル、エフェクターの種類による違い

エフェクターには、消費する電流が少ない「アナログエフェクター」と、消費する電流が大きい「デジタルエフェクター」があります。

一般的なエフェクターは9Vで動作しますが、デジタル系エフェクターは消費電流が大きいため、余裕を持って容量の大きいパワーサプライを選ぶことがおすすめです。

アナログエフェクターとデジタルエフェクターを併用するとノイズが走ってしまうことがあります。併用したい場合は、各出力が独立した「アイソレート型」のパワーサプライを選ぶと安心です。


■ 電源の極性にも注意する

エフェクターの電源には「センターマイナス」と「センタープラス」という2種類の極性があります。大半のエフェクターがセンターマイナスで動作しますが、ヴィンテージエフェクターなどにはセンタープラスで動作するものもあります。

極性が異なる電源を接続しても壊れることはありませんが、エフェクター自体は動きません。極性が違う場合は「極性反転ケーブル」という変換ケーブルを使えば、通常のセンターマイナスの電源で動かすことも可能です。


■ 電流容量の考え方

パワーサプライには「電流容量」という数値があり、mA(ミリアンペア)やA(アンペア)で表記されています。この容量が、接続するエフェクターの消費電流の合計を超えてしまうと、安定した電源供給ができなくなります。

エフェクター3台に対して電流容量1000mA以上が目安とされています。後々エフェクターを増やす可能性を考えて、余裕を持った容量のモデルを選んでおくと安心です。


■ 分配ケーブルはおすすめしない

1つの電源から複数のエフェクターに電気を分配する「分配ケーブル」という安価な方法もありますが、あまりおすすめできません。端子が露出しておりノイズの原因となる可能性が高く、機材トラブルの原因となることもあります。

初めてパワーサプライを検討する場合は、多少の出費をしてでも、きちんとしたパワーサプライを選ぶことをおすすめします。


■ 50代がエフェクターの電源を選ぶ際のアドバイス

▼ まずは電池から始めても大丈夫

エフェクターが1〜2台程度であれば、電池での運用から始めても問題ありません。エフェクターの数が増えてきたタイミングで、パワーサプライへの切り替えを検討しましょう。

▼ 電池は充電式も検討する

繰り返し使える充電式の9V電池も市販されています。初期投資は少しかかりますが、電池を頻繁に買い替える手間とコストを減らせます。

▼ わからないことは楽器店で相談する

パワーサプライの仕様は専門用語が多く、初めての方には難しく感じられることもあります。楽器店のスタッフに、自分の持っているエフェクターの構成を伝えて相談すると、適切なモデルを提案してもらえます。


■ まとめ:エフェクターの電源の基本

電源の種類特徴こんな方に向いている
電池手軽・コンセント不要エフェクターが少ない・自宅練習中心
電源アダプター1〜数台向けシンプルな構成で使いたい
パワーサプライノイズが少なく安定エフェクターが複数・ライブ活動あり

エフェクターの電源は地味な存在に見えますが、音質を左右する重要な要素です。50代のギターライフに合わせて、無理のない範囲で電源環境を整えてみてください。


■ 機材選びをプロに相談したい方へ

自分のエフェクター構成に合った電源の選び方は、オンラインレッスンでプロに相談すると具体的なアドバイスが得られます。

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