50代からのギター再開|メンテナンスの年間カレンダー【いつ何をやるかの一覧】

ギター機材

「メンテナンスが大事なのはわかるが、何をいつやればいいのかわからない」——ギターを再開した方から、こんな声を聞きます。

個別の作業について調べても、頻度がバラバラだと結局忘れてしまいます。そこでこの記事では、やるべきことを「頻度」と「時期」で整理しました。

一度目を通して、自分のカレンダーやスマホのリマインダーに落としておくと、その後は考えずに済みます。


■ 頻度別の一覧

▼ 毎回(弾いたあと)

・弦とネック裏をクロスで拭く

これだけです。所要時間は30秒。手汗と皮脂は弦とフレットの錆の主要因なので、これをやるかどうかで弦の寿命が変わります。

▼ 毎週

・ボディの表面を乾いたクロスで拭く
・ペグやブリッジ周りのホコリを払う

▼ 2〜3ヶ月ごと

・弦の交換
・弦を外した状態での指板の掃除
・フレットの汚れの拭き取り

弦交換のタイミングは、期間だけでなく状態でも判断します。音がこもる、チューニングが安定しない、錆が見える——このどれかが出たら交換時期です。

▶ ギター弦の選び方

▼ 半年ごと

・指板のオイルケア(無塗装指板の場合)
・各部のネジのゆるみ確認
・ケースやスタンドの状態確認

指板オイルは塗りすぎが逆効果になるので、薄く伸ばして拭き取るのが基本です。

▼ 年1回

・楽器店での点検・セットアップ
・弦高とネックの状態の確認
・エレキの場合は電気系統のチェック

年1回のプロによる点検は、数千円程度で弾きやすさが大きく変わることがあります。50代の再開では、最もコストパフォーマンスの高い出費のひとつです。


■ 季節ごとに注意すること

日本の気候では、季節による湿度変化がギターに影響します。

▶ 手汗対策完全ガイド

▼ 梅雨(6〜7月)

・湿気で木材が膨らみ、弦高が上がることがある
・金属部分に錆が出やすい
・ケース内に湿度調整剤(除湿タイプ)を入れる

弾いた後に拭く習慣が、この時期は特に効きます。

▼ 夏(7〜9月)

・車内に置き放しにしない(高温で塗装や接着に影響が出ます)
・エアコンの風が直接当たる場所を避ける
・手汗が増えるため、演奏前後の手のケアを丁寧に

▼ 秋(10〜11月)

・湿度が安定する時期。点検やセットアップに出すのに適したタイミング
・弦高やネックの状態を確認しておく

▼ 冬(12〜3月)

・暖房による乾燥で、木材が縮み割れのリスクが上がる
・ケース内に湿度調整剤(加湿タイプ)を入れる
・暖房の吹き出し口の近くに置かない
・弾き始める前に手を温める(指と関節への負担軽減)

▼ 春(4〜5月)

・冬の乾燥から梅雨に向かう転換期。状態が変わりやすい
・ネックの反りをこの時期に一度確認しておく


■ 年間スケジュール表

時期やること
1〜3月乾燥対策(加湿剤)、暖房から離す
4〜5月ネックの反り確認、指板オイルケア
6〜7月湿気対策(除湿剤)、錆対策の拭き取り強化
8月高温対策(車内放置を避ける)、手汗ケア
9〜10月楽器店での年次点検・セットアップ
11〜12月指板オイルケア、ネジのゆるみ確認
通年(2〜3ヶ月ごと)弦交換
通年(毎回)演奏後に拭く

年次点検を秋に設定しているのは、湿度が安定していて調整が安定しやすい時期だからです。


■ 自分でやること・店に任せること

自分でできる楽器店に任せる
弦交換ネックの反り調整(トラスロッド)
拭き掃除フレットのすり合わせ
指板オイルケアブリッジの剥がれ修理
ペグのネジ締めナット・サドルの加工
湿度調整剤の交換電気系統の修理

トラスロッドの調整は、失敗するとネックを傷めます。自分で回さず、必ず楽器店に相談してください。

▶ ギターのネック反りと調整

▶ ナット・サドル交換で弾きやすさが変わる理由


■ 保管場所のチェックリスト

年に一度、置き場所そのものを見直してください。

・直射日光が当たらないか
・暖房・エアコンの風が当たらないか
・窓際で結露しやすい場所ではないか
・倒れる危険がないか
・出しやすい位置にあるか(練習頻度に影響します)

最後の項目は意外に重要です。ケースにしまい込むと練習頻度が落ちるため、状態管理と弾きやすさのバランスを取る必要があります。

▶ 押し入れのギター、まだ使えます【状態チェック7項目】


■ 忘れないための仕組み

メンテナンスは、意志ではなく仕組みで管理するのが確実です。

・スマホのリマインダーに「弦交換」を2ヶ月後に設定する
・年次点検を毎年同じ月に固定する(例:毎年10月)
・湿度調整剤の交換を、衣替えと同じタイミングにする

既にある習慣に紐づけると、忘れにくくなります。


■ まとめ

頻度内容
毎回弦とネック裏を拭く(30秒)
毎週ボディの拭き掃除
2〜3ヶ月弦交換、指板の掃除
半年指板オイル、ネジ確認
年1回楽器店での点検・セットアップ
季節ごと梅雨は除湿、冬は加湿

一度カレンダーに入れてしまえば、あとは思い出すだけです。まずは次の弦交換の予定をリマインダーに入れてみてください。

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