50代からのギター再開|休む日を先に決めておく【毎日弾かないほうが続きます】

ギター練習

「毎日練習しないと上達しない」——そう考えて、疲れている日も無理に弾いていませんか。

継続は大切です。しかし50代の再開では、休まないことが原因で中断に至るケースがあります。指や手首を痛める、気持ちが摩耗する、練習が義務になる——いずれも「休まなかった」ことから始まります。

この記事では、休養を計画に組み込む考え方を整理します。


■ 「毎日弾く」が裏目に出る3つの理由

▼ ① 体が回復しない

指先、手首、前腕は、練習によって微細な負担を受けています。若い頃は一晩で回復したものが、50代では数日かかることがあります。回復が追いつかないまま続けると、痛みとして表面化します。

▼ ② 義務になると質が落ちる

「今日もやらなければ」という状態で弾くと、集中せずに手だけ動かす時間になりがちです。時間は使っているのに、身についていないという状態です。

▼ ③ 一度崩れると全部崩れる

「毎日」を目標にすると、1日途切れた時点で記録がゼロに戻ります。この喪失感が、そのまま長期の中断につながることがあります。

最初から休む日が計画に入っていれば、途切れたことになりません。


■ 休養日の設計

▼ 基本:週に1〜2日を休養日にする

たとえば「火曜と金曜は弾かない」と決めてしまいます。曜日で固定するのが最も簡単です。

・弾く日:週5日
・休む日:週2日

これで年間260日、1日30分なら130時間になります。毎日弾くより日数は減りますが、質と継続性は上がります。

▼ 応用:3日弾いて1日休む

曜日で固定しにくい生活の場合、この形も有効です。連続で弾く日数を3日以内に抑えると、疲労が蓄積しにくくなります。


■ 「休む」の中身は3種類ある

完全に触らないことだけが休養ではありません。

種類内容向いている状況
完全休養ギターに触らない痛みがある、疲労が強い
軽い日弾ける曲を5分だけ気持ちが乗らない
別種の日聴く、譜面を眺める、構造を分析する体は疲れているが意欲はある

3つ目は、体を休めながら音楽との接点を保てる方法です。曲の構造を聴き取る、コード譜を読む、演奏動画を見る——これらは指を使わずにできます。

▶ 曲は「構造」で聴くと覚えが早くなる


■ 休養が必要なサイン

次のような状態が出たら、休養日を増やしてください。

・指先以外(手首・前腕・肩)に痛みや張りがある
・弾き始めても集中できない日が続いている
・「今日はやらなければ」という義務感が先に来る
・弾いた後に爽快感ではなく疲労感が残る
・同じ箇所で何日も進歩がない

最後の項目は見落とされがちですが、疲労が溜まった状態では新しい動きが定着しにくくなります。数日休んでから戻ると、あっさりできることがあります。

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▶ 腱鞘炎の予防と対処法


■ 休養明けの戻り方

▼ 1〜2日の休養の場合

そのまま通常メニューに戻って構いません。むしろ調子が良いことが多いはずです。

▼ 1週間程度の休養の場合

最初の1回は、ウォームアップと弾ける曲だけにしてください。いきなり難所から入ると、感覚が戻っていない状態で無理をすることになります。

▼ 数週間以上空いた場合

弦の状態を確認して、必要なら交換してから始めてください。目標も一段下げて、「触ること」から再開するのが確実です。


■ 「休む」と「やめる」を分ける

この区別が最も重要です。

休むやめる
期間決まっている決まっていない
楽器の場所見える場所しまい込む
次の予定あるない
気持ち計画的罪悪感

休養日を取るときは、「次はいつ弾くか」を決めておいてください。これがあるだけで、休養が中断に変わるのを防げます。

また、ギターをケースにしまい込まないことも有効です。目に入る場所にあると、休養が終わったときに自然に手が伸びます。


■ 長期休養という選択もある

仕事が忙しい時期、体調が優れない時期、家庭の事情がある時期——生活には波があります。

そういうときに「1ヶ月休む」と決めて、実際に休むのは正当な判断です。無理に続けて嫌になるより、期間を決めて離れるほうが戻りやすくなります。

一度積み上げたものは、完全にはゼロに戻りません。数ヶ月のブランクがあっても、初心者よりはるかに早く感覚を取り戻せます。

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■ まとめ

ポイント内容
基本設計週1〜2日を休養日に固定する
休養の種類完全休養/軽い日/聴く日
休むサイン指先以外の痛み、義務感、進歩の停滞
戻り方弾ける曲から、目標を一段下げて
重要な区別「休む」は期間を決める、「やめる」は決めない

毎日弾くことが目的ではありません。10年後も弾いていることが目的です。まずは今週、休む日を1日決めてみてください。

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