ギターを再開してから、気づけば1年が経ちました。
再開当初は「続けられるかどうか」すら不安でした。8年のブランク、50代という年齢、仕事の疲れ——「今さら」という気持ちが何度も頭をよぎりました。
しかし1年間続けてみると、技術的な変化だけでなく、自分自身への見方や日常の感じ方まで変わっていました。この記事では、50代でギターを再開して1年が経った今、正直な振り返りをお伝えします。
■ 1年前の自分と今の自分を比べる
再開当初できなかったことと、今できることを正直に比べてみます。
▼ 技術面での変化
【できるようになったこと】
・Fコード(完全ではないが、曲の中で使えるレベルになった)
・ブルースの12小節コード進行をメトロノームに合わせて弾き通せる
・マイナーペンタトニックスケールを使った簡単なアドリブができる
・ジャムセッションに参加して、最後まで演奏できた
・弦交換を自分でスムーズにできるようになった
【まだ課題として残っていること】
・バレーコードの安定性(特に速いテンポでのコードチェンジ)
・耳コピの精度(まだ楽譜に頼ることが多い)
・ブルースソロでの「間(ま)」の取り方
・リズムの正確さ(メトロノームなしになると揺れることがある)
1年間で「できること」が増えたことは事実ですが、同時に「まだまだやりたいこと」も増えました。それがギターの奥深さだと感じています。
■ 1年間を通じて気づいた5つのこと
▼ 気づき① 「続けること」自体が最大の成果
1年前、「1年後も弾いているかどうか」は正直わかりませんでした。
1年続いたこと自体が、まず大きな成果です。続けることで、技術は自然とついてきます。逆に言えば、どんなに上手くなろうとしても、続けなければすべてが終わります。
「1年間、ギターを弾き続けた」という事実は、どんな技術の上達よりも価値があると今は思っています。
▼ 気づき② 上達は「直線」ではなく「階段」
最初の数ヶ月は「毎日少しずつ上手くなっている」という感覚がありました。しかし3〜4ヶ月を過ぎた頃から、「全然うまくなっていない気がする」という停滞期が何度か訪れました。
しかし録音した過去の演奏を聴き返すと、確実に変化がありました。上達は毎日感じられるものではなく、ある日突然「あれ、なんか弾けてる」という瞬間がやってくる「階段式」のものだと実感しました。
停滞期こそ、続けることが最も重要な時期です。
▼ 気づき③ 「楽しむ」と「練習する」を分けることが大切
最初の頃は「練習」と「弾くこと」を同じように考えていました。しかし途中から「今日は練習ではなく、ただ弾きたい曲を楽しむ日」を意図的に作るようにしました。
この「遊び弾き」の日を作ることで、練習が義務でなくなりました。楽しむことと鍛えることのバランスが、長く続けるための秘訣だと気づきました。
▼ 気づき④ 「人と弾く」ことで一気に世界が広がった
最初の半年は完全に一人で練習していました。しかし初めてジャムセッションに参加した日から、練習への向き合い方が変わりました。
「誰かと一緒に音楽を作る喜び」は、一人での練習では絶対に得られないものでした。セッションに向けた「目標」ができたことで、練習の密度も上がりました。
1年間で最もギターへの情熱が高まったのは、他の人と一緒に弾いた瞬間でした。
▼ 気づき⑤ 「50代から始めた」ことが強みになった
50代でギターを再開したことを「ハンデ」だと思っていた時期がありました。若い頃のように体が動かない、覚えるのが遅い、指が痛い——そういう部分は事実です。
しかし50代だからこそ持っている強みもあることに気づきました。
・感情表現の深さ:人生経験が音楽に反映される
・目標の明確さ:「何のために弾くか」が20代より明確
・時間の使い方:優先順位をつけて集中的に練習できる
・音楽の聴き方:長年のリスニング経験が演奏に活きる
50代は、若い頃より落ち着いて取り組めるため、着実な上達が見込める年代です。これは本当にそうだと思います。
■ 2年目に向けての目標
1年の振り返りを踏まえて、2年目に取り組みたいことを整理しました。
【技術面】
・バレーコードを完全に安定させる
・ブルースのアドリブレパートリーを3フレーズ以上増やす
・好きな曲を1曲、弾き語りで完成させる
【活動面】
・ジャムセッションに月1回以上参加する
・録音して残しておく習慣をつける
【心がけ】
・「遊び弾き」の時間を週1回は確保する
・停滞期を「成長の準備期間」として受け入れる
目標は大きすぎず、小さすぎず——「少し頑張れば届く」くらいの設定が続けるためのコツだと学びました。
■ これからギターを再開しようとしている50代の方へ
1年間を振り返って、一番伝えたいことは「始めて良かった」という一言です。
技術が上達したことより、毎日の生活に「楽しみな時間」ができたこと、音楽仲間ができたこと、「まだ成長できる」という実感を取り戻せたこと——これらが1年間で得た最大の財産です。
50代から楽器を始めた生徒の多くが、半年〜1年で好きな曲を1曲仕上げているとのこと。1年という時間は、ギター再開者にとって「最初の大きな景色が見えてくる」タイミングです。
「始めようか迷っている」なら、もう始めています。その気持ちを大切にしてください。
■ まとめ:1年間の変化
| 項目 | 1年前 | 1年後 |
|---|---|---|
| Fコード | 全く弾けない | 曲の中で使えるレベル |
| リズム感 | メトロノームに合わせられない | BPM70〜80で安定 |
| セッション | 考えたこともなかった | 月1回参加 |
| 練習への気持ち | 義務感 | 楽しみの一部 |
| 音楽仲間 | ゼロ | 数人できた |
1年後の自分は、1年前の自分が想像していたより、ずっとギターを楽しんでいました。
■ 2年目も一緒に成長していきたい方へ
ギター再開2年目のさらなる上達には、オンラインレッスンでプロのフィードバックを受けることも大きな力になります。


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