ギターを再開して1年が経った頃、思い切ってバンド活動を始めました。
「50代でバンドなんて」「メンバーが見つかるわけがない」「下手すぎて迷惑をかける」——そんな不安が頭をよぎっていましたが、実際に始めてみると想像と全く違う世界が待っていました。
この記事では、50代でギターを再開した私がバンド活動を始めるまでの道のりと、実際に体験して感じたことをリアルにお伝えします。
■ バンドをやろうと思ったきっかけ
ジャムセッションに参加するうちに、「同じメンバーで練習を積み重ねて、1つの曲を完成させたい」という気持ちが芽生えてきました。
セッションは「その場の即興の楽しさ」がありますが、バンドには「積み重ねて成長する楽しさ」があります。両方の楽しさを体験したくなったのが、バンドを始めたきっかけです。
■ メンバーの探し方:どこで出会えたか
50代でのバンドメンバー探しは、20代の頃とは違う方法が有効でした。
▼ 方法① 音楽教室のグループレッスン
最初のメンバーが見つかったのは、通っていたギタースクールのグループレッスンでした。「バンドやってみたい」という話をしたところ、同じ気持ちのメンバーが集まりました。
音楽教室は初心者のメンバー探しには1番向いています。同じ目標・同じ練習量・同じ熱量のメンバーが見つかりやすいのが最大のメリットです。
▼ 方法② セッションバーでの出会い
ジャムセッションで仲良くなったベーシストとドラマーがメンバーになってくれました。「一緒に音を出したことがある」という経験があると、バンドに誘いやすく、音楽性のすり合わせもスムーズです。
▼ 方法③ SNSでの告知
Xで「バンドメンバー募集中」と投稿したところ、同世代のキーボーディストから連絡が来ました。SNSはプロフィール欄に好きなバンドや担当楽器を記入しておくと、同じ音楽趣味の人と出会いやすくなります。
■ 最初のスタジオ練習:予想外の3つの出来事
▼ 出来事① 「バンドの音」は想像以上に感動的だった
ギター・ベース・ドラムが一緒に鳴った瞬間、鳥肌が立ちました。
一人で練習していたコード進行が、バンドの音として鳴り響いたとき、「これが音楽だ」という感覚がありました。20代の頃にバンドをやっていた記憶が蘇り、涙が出そうになりました。
▼ 出来事② 一人練習で「できていた」ことが半分もできなかった
一人では完璧に弾けていた曲が、バンドに合わせると止まってしまいました。テンポがずれる、コードチェンジが遅れる、他の楽器の音が気になって集中できない——一人練習とバンド練習は、全く別のスキルが必要だと実感しました。
▼ 出来事③ 「聴くこと」が最も難しかった
バンドアンサンブルでは、自分の音を出しながら他の楽器の音を「聴く」ことが求められます。最初は自分の演奏で精一杯で、ドラムのリズムを聴く余裕がまったくありませんでした。「聴きながら弾く」というスキルは、一人練習では身につかないものだと気づきました。
■ バンド活動を続けるうえで感じた3つの壁
▼ 壁① スケジュール合わせが難しい
50代はそれぞれ仕事・家族・健康など、優先事項が多くあります。メンバー全員のスケジュールを合わせてスタジオを確保することが、バンド活動の最初の大きな壁でした。
解決策:練習日を月1回に固定することで解決しました。「毎月第3土曜日はスタジオ」というルールを作るだけで、スケジュール調整がスムーズになりました。
▼ 壁② 演奏レベルの差
メンバーによって演奏レベルに差があり、「迷惑をかけていないか」という不安が続きました。
解決策:バンドの目的を「楽しむこと」に統一しました。「上手くなるためのバンド」ではなく「楽しむためのバンド」と位置づけることで、レベル差への不安が解消されました。
▼ 壁③ 曲の選曲で意見が割れる
メンバーそれぞれの好みがある中で、バンドとして取り組む曲を決めることが思いのほか難しかったです。
解決策:「全員が知っている曲」「シンプルな構成の曲」「メンバーが弾いてみたい曲」という3つの条件で候補を出し合う方法が有効でした。
■ 初めてのライブ出演:緊張と感動
バンド結成から半年後、音楽スクール主催のライブに出演しました。
本番前はメンバー全員が緊張で顔が真っ青でした。演奏中は練習通りにいかないところもありましたが、最後まで止まらずに演奏しきれました。
演奏後にお客さんから拍手をもらった瞬間——その感動は今でも忘れられません。「50代でライブに出た」という事実が、自分の中で大きな誇りになりました。
■ バンド活動を始めて変わったこと
バンド活動を始めてから、ギターへの向き合い方が大きく変わりました。
・「次の練習までにこのパートを完成させる」という具体的な目標が生まれた
・「バンドのメンバーのために上手くなりたい」という動機が加わった
・音楽が「一人の趣味」から「みんなで作るもの」に変わった
・ライブという「締め切り」があることで練習の密度が上がった
■ 50代からバンドを始めたい方へのアドバイス
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| まず1人目のメンバーを見つける | 音楽教室・セッションバー・SNSを活用する |
| 活動目的を「楽しむこと」に統一する | レベル差や技術より楽しさを優先する |
| 練習日を月1回に固定する | スケジュール調整の悩みを解消する |
| 半年後にライブを目標にする | 締め切りが練習の密度を上げる |
| 「完璧」を目指さない | 止まらずに演奏しきることを最優先にする |
50代からのバンド活動は「若い頃の夢の再現」ではなく「今の自分で楽しむ新しい体験」です。技術より「一緒に音楽を楽しめる仲間」が最も大切だと、実際のバンド活動を通じて学びました。
■ バンドに向けた技術を磨きたい方へ
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