50代でギターを再開して感じた「壁」5つとその乗り越え方【体験談】

ギター体験談

「再開して最初は楽しかったのに、最近なんだか上達している気がしない」「同じ箇所で何度つまずいても克服できない」——ギターを再開した50代の方なら、一度はこんな「壁」を感じたことがあるはずです。

この記事では、50代でギターを再開した私が実際にぶつかった5つの「壁」と、それぞれをどうやって乗り越えたかをリアルな体験談としてお伝えします。

「壁にぶつかっているのは自分だけじゃない」と感じてもらえたら嬉しいです。


■ 壁① Fコードとバレーコードの壁

【どんな壁だったか】

再開して最初の1〜2ヶ月は、オープンコードを弾くだけで楽しく練習できていました。しかしFコードに挑戦した瞬間から、練習が楽しくなくなりました。

何度練習しても1弦の音がビビる。指が痛い。他のコードへのチェンジが間に合わない。「もしかして自分には向いていないのかも」とまで思いました。

【どうやって乗り越えたか】

まずFコードの完全な習得を「後回し」にして、FM7(セーハなしで弾けるFの代替フォーム)を使いながら曲の練習を続けることにしました。

「弾けないコードにこだわって曲の楽しさを失うより、代替フォームで曲を楽しみながら少しずつFに近づく」という発想の転換が突破口になりました。

3ヶ月後、気づいたらFコードがきれいに鳴っていました。焦らず迂回したことが、結果的に最短ルートでした。


■ 壁② 「上達している実感がない」停滞期の壁

【どんな壁だったか】

再開から3〜4ヶ月が経った頃、突然「最近うまくなっている気がしない」という感覚に陥りました。毎日練習しているのに、昨日より今日が上手いという感覚がまったくない。

この「停滞期」は、続けるかやめるかの最初の大きな分岐点でした。

【どうやって乗り越えたか】

転機になったのは、3ヶ月前に録音した自分の演奏を聴き直したことです。

「あの頃はこんなにコードチェンジがぎこちなかったんだ」「リズムがこんなに不安定だったんだ」——過去の録音と比べて初めて、自分の成長を客観的に確認できました。

毎日少しずつ成長していても、それを「今日と昨日の比較」では感じられません。定期的に過去の演奏を録音・保存して聴き返すことが、停滞期を乗り越える最強の方法だと実感しました。


■ 壁③ リズムキープができない壁

【どんな壁だったか】

コードは押さえられるのに、メトロノームに合わせると必ずズレる。バッキング音源と合わせると、気づけばテンポが走っている(速くなっている)か、もたっている(遅れている)。

「コードが弾けるのになぜ曲として成立しないのか」が最初わかりませんでした。

【どうやって乗り越えたか】

「ゆっくりのテンポで完璧に弾ける」ことを最優先にする練習に切り替えました。

目標テンポの70%程度のBPMで、止まらずに通し演奏できることだけを目標にしました。「速く弾くより遅く弾く方が難しい」ということを、この練習で初めて理解しました。

また、足でリズムを踏みながら弾く習慣をつけたことで、体全体でリズムを感じる感覚が少しずつ育ちました。


■ 壁④ 「若い頃と比べてしまう」メンタルの壁

【どんな壁だったか】

20代の頃はもっとスムーズに弾けていた。若い頃より指が動かない。覚えるのが遅い——こんな思いが、練習中に何度も頭をよぎりました。

「50代では限界があるんじゃないか」という思いが、練習への意欲を少しずつ削っていきました。

【どうやって乗り越えたか】

比較する対象を「若い頃の自分」ではなく「1ヶ月前の自分」に変えました。

若い頃との比較は意味がありません。若い頃とは練習環境も目標も違います。50代でギターを再開した理由は「若い頃の演奏を取り戻すため」ではなく「今の自分が音楽を楽しむため」のはずです。

この発想の転換が、メンタルの壁を崩す一番の鍵でした。


■ 壁⑤ 「次に何を練習すればいいかわからない」方向性の壁

【どんな壁だったか】

ある程度基礎が身についてきた頃、「次は何を練習すればいいのか」がわからなくなりました。

やることが多すぎてどれも中途半端になる。逆に何も決まらず「なんとなく弾く」だけの日が続く。気づけば練習の密度が下がっていました。

【どうやって乗り越えたか】

「3ヶ月後に1曲完成させる」という具体的な目標を設定しました。

目標の曲を決めると、その曲に必要なコード・テクニック・テンポが自然と練習課題になります。「やることが多すぎて迷う」状態が、「この曲を完成させるために今日はこれをやる」という状態に変わりました。

目標が具体的であるほど、練習の方向性が定まります。


■ 壁を乗り越えるために共通して大切だったこと

壁の種類乗り越えのポイント
バレーコードの壁代替フォームで迂回しながら続ける
停滞期の壁過去の録音と比べて成長を可視化する
リズムの壁ゆっくりのテンポで完璧に弾くことを優先する
メンタルの壁比較対象を「1ヶ月前の自分」にする
方向性の壁「3ヶ月後に1曲完成」という具体目標を設定する

どの壁も「やめなければ必ず乗り越えられる」ものでした。50代のギター再開において、壁は「才能の限界」ではなく「次のステージへの入口」です。


■ 壁を感じたときこそ:プロのレッスンが突破口になることも

独学では気づけない課題や解決策が、オンラインレッスンで一度プロに見てもらうだけで明確になることがあります。壁を感じたタイミングこそ、レッスンを試すベストタイミングです。

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