「自分の演奏を録音してみたいけど、何が必要なの?」「弾いてみた動画を作ってみたいけど難しそう」——ギターが弾けるようになってきた50代の方から、こんな声をよく聞きます。
自分の演奏を録音することは、上達の最強の練習法でもあります。リアルタイムで弾いているときの感覚と実際の音には結構差があることが多く、完璧に弾けたと自分では思っていても実はリズムがよれよれだったり、音と音がうまく繋がっていなかったということがあります。録音は自分の足りない部分を浮き彫りにし、上達への近道となります。
この記事では、50代のギター再開者向けに自宅録音の基本・必要機材・弾いてみた動画の作り方を解説します。
■ 録音することで得られる3つのメリット
▼ ① 自分の演奏を客観的に確認できる
アスリートが鏡の前でフォームを確認するように、ギターも録音して聴くことで自分の感覚と実際の音の差がわかります。練習で見えなかった問題点が、録音を聴くことで明確になります。
▼ ② 成長の記録になる
3ヶ月前、半年前の自分の演奏と比較できることで、上達の実感を持つことができます。停滞期を乗り越える原動力にもなります。
▼ ③ SNSで発信できる
YouTubeやSNSに投稿することで、他の人からの感想や意見をもらうことができ、新たなモチベーションにつながります。
■ 録音方法は大きく3つのレベルに分かれる
▼ レベル①:スマホだけで録音(最も簡単・無料)
スマホの内蔵マイクで直接録音する方法です。アンプの前にスマホを置いて録音するだけで始められます。
【メリット】
・追加機材が不要・今すぐ始められる
・気軽に練習チェックができる
【デメリット】
・音がこもりやすい
・ノイズが入りやすい
・エレキギターの場合、アンプの音をマイクで録ると音質が劣化しやすい
50代がまず練習チェックのために録音したい場合は、このレベルで十分です。
▼ レベル②:オーディオインターフェースを使ったライン録音(おすすめ)
ライン録りは安価かつ簡単な録音の方法で、演奏動画などを作る際に必須のスキルとも言えます。ギターの音を直接スマホやPCに取り込むため、アンプを介さずクリアな音質で録音できます。
【メリット】
・音質が大幅に向上する
・ノイズが入りにくい
・アンプシミュレーターで様々な音作りができる
【デメリット】
・機材の購入費用がかかる(数千円〜2万円程度)
・接続方法を覚える必要がある
▼ レベル③:PC+DAWソフトを使った本格録音
オーディオインターフェースとパソコンのDAW(作曲ソフト)を組み合わせて、ミックスやエフェクトを含む本格的な録音を行う方法です。
【メリット】
・最も高音質
・エフェクト・ミックスが自由にできる
【デメリット】
・機材費用が高くなりやすい
・操作を覚える必要がある
■ 50代がまず揃えるべき機材(ライン録音レベル)
▼ ① オーディオインターフェース
ギターとスマホ・PCをつなぐための変換機器です。
| 製品 | 接続先 | 特徴 |
|---|---|---|
| iRig 2 | iPhone・iPad | 安価で手軽・GarageBandと連携 |
| iRig HD 2 | iPhone・iPad・Mac | 高音質・アンプシミュレーター付き |
| Steinberg UR22C | PC・スマホ(Android対応) | 本格的な録音にも対応 |
iRig2があれば、Apple製品にプリインストールされている「GarageBand」を活用して、iPhoneだけで「弾いてみた動画」の作成が可能です。
▼ ② 録音・編集アプリ(無料で十分)
| アプリ | 対応OS | 特徴 |
|---|---|---|
| GarageBand | iPhone・iPad・Mac | 無料・初心者に扱いやすい |
| n-トラックスタジオ | スマホ全般 | 高品質なエフェクト内蔵 |
| Cakewalk by BandLab | PC | 無料の本格DAW |
無料で使える録音アプリ「GarageBand」を使うことで、スマホでもキレイな音で録音することができます。初心者にも扱いやすく、ループ素材やプリセットの種類も豊富です。
■ 弾いてみた動画の作り方:撮影手順
▼ 方法①:一発撮り(最も簡単)
音楽を流しながら、スマホをアンプ近くに置き、演奏する姿と音源を同時にスマホで動画撮影する方法です。手軽で特別な機材もいりませんが、音質を含めた動画のクオリティは低めです。
【手順】
- スマホを三脚やスタンドにセットする
- 演奏する姿全体が映る位置に調整する
- テスト録画でカメラの向きや音量を確認する
- 本番の演奏を撮影する
▼ 方法②:音源と動画を別撮りして合成(クオリティ重視)
ギター音源をライン録音で録り、演奏する姿はスマホで別撮影し、最後に動画編集ソフトで音源と動画を合わせる方法です。
【手順】
- オーディオインターフェースでギターの音をクリアに録音する
- 録音した音源を流しながら、あて振りで動画を撮影する
- 動画編集ソフトで音源と映像を組み合わせる
エレキギターを使う場合、撮影時にギターをアンプに繋ぐ必要はありません。シールドだけ差しておけば、アンプで弾いている風の見た目を作れます。
■ 50代におすすめの始め方ステップ
▼ ステップ1:まずスマホだけで録音してみる
追加機材を買う前に、まずスマホの内蔵マイクで自分の演奏を録音して聴いてみましょう。これだけで「上達の確認」という最大のメリットを得られます。
▼ ステップ2:練習の一部として習慣化する
週1回、同じ曲を録音して聴き比べる習慣をつけることで、上達の実感とモチベーション維持につながります。
▼ ステップ3:満足度が上がってきたらライン録音機材を検討する
「もっと良い音で残したい」と感じたら、iRig2など数千円のオーディオインターフェースを検討しましょう。ギターとPC・スマートフォンを持っていれば、総額2万円もしないくらいで宅録環境を作ることができます。
▼ ステップ4:SNSへの投稿に挑戦する
録音・録画に慣れてきたら、YouTubeやX(旧Twitter)に「弾いてみた」動画を投稿してみましょう。
■ SNS投稿時の注意点
▼ 著作権に注意する
カバー曲をアップロードする場合、JASRACの許諾を得たプラットフォーム(YouTube・TikTok等)であれば多くの楽曲が投稿可能です。投稿前にプラットフォームの著作権ルールを確認しましょう。
▼ ハッシュタグを活用する
「#ギター」「#弾いてみた」「#曲名」「#アーティスト名」などをつけておくと動画を見てもらいやすくなります。
▼ 撮影機材を揃えすぎない
動画のクオリティを上げるためには、全ての機材を揃えることよりも数をこなして編集のテクニックを磨くことが大事です。最初から完璧を目指さず、まず1本投稿してみることを優先しましょう。
■ 50代が宅録を始めるメリット
ギターへのモチベーションが続かなくて困っている方にも、宅録はおすすめです。録音して自分を客観視することはギターの上達において大変重要ですし、単純に自分の作品が出来るのは楽しいものです。
50代のギター再開者にとって、録音は「練習の質を高める道具」であり「成長の記録」であり「新しい楽しみ」でもあります。まずはスマホだけの録音から、気軽に始めてみてください。
■ まとめ:自宅録音・弾いてみた動画の始め方
| レベル | 必要なもの | 費用目安 |
|---|---|---|
| 練習チェック | スマホのみ | 0円 |
| ライン録音 | スマホ+オーディオインターフェース | 5,000〜15,000円 |
| 本格録音 | PC+DAW+オーディオインターフェース | 15,000円〜 |
まずはスマホでの録音から始めて、自分の演奏を客観的に確認する習慣をつけることが、50代のギター上達の大きな一歩になります。
■ 演奏のフィードバックをプロから受けたい方へ
録音した演奏を見てもらいながら改善点を確認するには、オンラインレッスンでプロに相談するのが効果的です。


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