50代からのギター再開|ギターが2本いるときの弾き分け【同じことを弾かない工夫】

ギター練習

「バンドにギターが2人いるが、2人とも同じコードを弾いていて、音が団子になる」「セッションで他のギタリストと重なって、何を弾けばいいか分からなくなった」——バンドやセッションに参加し始めた方から聞く悩みです。

ギターが2本ある編成では、同じことを弾くと音が濁ります。逆に、役割を分けると一気に厚みが出ます。

この記事では、2本のギターをどう住み分けるかを整理します。


■ なぜ同じことを弾くと濁るのか

同じコードを同じ高さで、同じリズムで弾くと、次のことが起きます。

・同じ周波数帯に音が集中する
・わずかなタイミングのずれが濁りとして聞こえる
・音量は増えるが、情報量は増えない

2本あるのに、1本のときより聞き取りにくくなる。これが「団子になる」状態です。

大事なのは音量ではなく、2本が別々の情報を出しているかどうかです。


■ 弾き分けの4つの方法

▼ ① 高さを変える(ボイシング)

同じコードでも、押さえる位置を変えれば響く音域が変わります。

・1人は低いポジション(開放弦を含む形)
・もう1人は高いポジション(5フレット以上のバレーやハイコード)

これだけで、音が重ならなくなります。最も簡単で効果の大きい方法です。

▼ ② リズムを変える

・1人は8分音符で刻む
・もう1人は伸ばす(ロングトーン)、またはアルペジオ

刻む側と支える側に分かれると、演奏に立体感が出ます。

▼ ③ 音色を変える

・1人はクリーン、もう1人は歪み
・1人はエレキ、もう1人はアコギ

音の性格が違えば、同じことを弾いても分離して聞こえます。

▼ ④ 役割を分ける

・1人はバッキング(コード)
・もう1人はリード(メロディ・オブリガード)

最も分かりやすい分担ですが、常にどちらかが前に出る必要はありません。曲の場面ごとに交代するのが自然です。

▶ バンドアンサンブルで埋もれない音作り


■ 場面ごとの考え方

場面2本のギターの配分
イントロ1本がメロディ、1本がコード
Aメロ音数を減らす(片方は休むのも有効)
Bメロ徐々に厚みを足していく
サビ2本とも鳴らして厚くする
間奏1本がソロ、1本がバッキング

▼ 最も見落とされるのが「弾かない」という選択

Aメロで2本とも弾いていると、サビで盛り上げようがありません。片方が休む、あるいは音数を減らすことで、サビの厚みが際立ちます。

「常に何か弾いていなければ」という意識を外すと、バンド全体の音が良くなります。


■ 50代の再開者が担いやすい役割

速いソロやテクニカルなフレーズを弾く必要はありません。むしろ、次の役割は経験がある年代のほうが向いています。

▼ ① 安定したバッキング

一定のテンポでコードを刻み続ける役割です。派手ではありませんが、これが崩れるとバンド全体が崩れます。

▼ ② コードを伸ばして支える

複雑なことをせず、和音を伸ばして土台を作る役割です。音の隙間を埋め、全体をまとめます。

▼ ③ 音数を絞ったオブリガード

歌の合間に短いフレーズを入れる役割です。数音でも効果があり、速く弾く必要がありません。

派手さより安定と判断力が求められる役割で、若い人と競う必要がない領域です。

▶ 大人になってからバンドを組む方法

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■ 相手と話し合っておくこと

演奏前に決めておくと、当日が楽になります。

決めること
どちらが高いポジションか「自分は低め、あなたは高めで」
音色「自分はクリーン中心で」
ソロの担当「間奏はお願いします」
音数を減らす場所「Aメロは自分が休みます」

言葉で確認しておかないと、両方が同じことをやってしまいます。「どうしますか」の一言で、演奏の質は変わります。


■ 一人で練習するときにできる準備

▼ 原曲でギターパートを聴き分ける

多くの曲で、ギターは複数録音されています。左右のスピーカーで別のギターが鳴っていることも多いので、片側ずつ聴いてみてください。

「2本がどう分かれているか」が分かると、自分がどちらを弾くべきかの判断がつきます。

▼ 同じコードを違う位置で弾けるようにしておく

Cコードを、開放弦の形と高いポジションの両方で弾けるようにしておくと、その場で対応できます。これは一人でも練習できます。

▼ 「弾かない」練習をする

曲を通しながら、意図的に弾かない小節を作る練習です。これができると、バンドで音を減らす判断ができるようになります。

▶ 曲は「構造」で聴くと覚えが早くなる

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■ まとめ

ポイント内容
問題同じ高さ・同じリズムだと濁る
方法①押さえる位置(高さ)を変える
方法②刻む側と伸ばす側に分かれる
方法③音色を変える
方法④バッキングとリードで分担
重要「弾かない」という選択肢を持つ
準備同じコードを複数の位置で弾けるように

2本あるのに1本より聞き取りにくいのは、同じことを弾いているからです。まずは押さえる位置を変えるところから試してみてください。

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