50代からのギター再開|レパートリーの作り方【弾けた曲を忘れないための管理術】

ギター練習

「新しい曲を練習すると、前に弾けた曲を忘れてしまう」「1年やっているのに、人前で弾ける曲が1曲もない」——ギターを再開して1年前後の方から、こんな声をよく聞きます。

これは記憶力の問題ではなく、レパートリーを「作る仕組み」がないことが原因です。練習した曲を積み上げていく方法を知っておくと、弾ける曲は確実に増えていきます。

この記事では、レパートリーの作り方と、忘れないための管理の仕方を解説します。


■ なぜ「弾ける曲」が増えないのか

▼ 理由① 曲を最後まで仕上げていない

多くの人が、サビだけ弾けて次の曲に移ってしまいます。イントロから最後まで通せていない曲は、レパートリーには数えられません。

▼ 理由② 完成の基準が曖昧

「弾ける」の定義が決まっていないと、いつまでも仕上がりません。「止まらずに最後まで弾ける」など、自分なりの合格ラインを決めておく必要があります。

▼ 理由③ 一度仕上げた曲を弾かなくなる

新しい曲に移った瞬間に、前の曲を弾く機会がゼロになります。数週間触らないと、コード進行も指の動きも抜け落ちます。


■ レパートリーの「合格ライン」を決める

まず、自分の中で完成の基準を決めます。おすすめは次の3段階です。

段階状態
レベル1コード譜を見ながら、止まらずに最後まで弾ける
レベル2譜面なしで、止まらずに最後まで弾ける
レベル3譜面なしで弾きながら歌える/人前で弾ける

レベル2に到達した曲を「レパートリー」と数えるのが現実的です。レベル3まで求めると数が増えず、モチベーションが下がります。


■ レパートリーを増やす3つのコツ

▼ ① 同じコード進行の曲を選ぶ

すでに弾ける曲と似たコード進行の曲を選ぶと、覚える負担が大きく減ります。C・G・Am・Fで弾ける曲を1曲仕上げたら、同じ4コードの別の曲は短期間で仕上がります。

▼ ② 「仕上げる曲」と「楽しむ曲」を分ける

すべての曲を完成させる必要はありません。集中して仕上げる曲を1曲決め、それ以外は気ままに弾く、という配分にすると精神的に楽になります。

▼ ③ 難易度を上げすぎない

背伸びした曲を選ぶと、数ヶ月かけても仕上がりません。今の実力より少しだけ上の曲を選ぶほうが、結果的にレパートリーは早く増えます。


■ 忘れないための管理方法

▼ ① レパートリーリストを作る

紙でもスマホのメモでも構いません。曲名・キー(カポの位置)・使うコード・仕上げた日付を書いておきます。

曲名カポ主なコード仕上げ日
例:〇〇2C・G・Am・F4月10日

これがあるだけで、「何が弾けるか」を思い出す手間がなくなります。

▼ ② 週に一度、過去の曲を回す

新曲の練習とは別に、レパートリーから1〜2曲を選んで弾く時間を作ります。5分程度で構いません。この習慣があるだけで、忘れる曲がほとんどなくなります。

▼ ③ 仕上げた時点で録音しておく

完成時の演奏をスマホで録っておくと、忘れたときに「自分の演奏」を聴いて思い出せます。他人の音源より、自分のアレンジやテンポで確認できるほうが復元は早くなります。

▼ ④ コード譜は自分用に書き直す

ネットのコード譜をそのまま使うより、自分が実際に弾いた形(カポ位置、省略コード、ストロークパターン)でメモしておくほうが、再現しやすくなります。


■ 「何曲あれば十分か」の目安

目的必要な曲数の目安
自分が楽しむ3〜5曲
家族や友人に聴かせる5〜10曲
セッションや集まりに参加する10曲以上

まずは5曲を目標にすると、現実的で達成感も得やすくなります。5曲あれば、20分程度は途切れず演奏できる計算になります。


■ 50代ならではの選曲のヒント

自分が10代〜20代の頃に聴いた曲は、メロディもリズムも体に入っています。譜面を追う負担が少なく、覚えるスピードが格段に速くなります。

「今流行っている曲を弾かなければ」と考える必要はありません。むしろ、同世代の集まりで演奏する場面を考えると、当時の曲のほうが喜ばれます。


■ 仕上げきれない曲があるときは

何ヶ月も同じ曲で止まっている場合、その曲が今の実力に対して難しすぎる可能性があります。一度棚に上げて、易しい曲を仕上げてから戻ると、あっさり弾けることがあります。

どこが壁になっているか自分で判断しづらいときは、一度プロに見てもらうと原因がすぐわかることもあります。


■ まとめ

ポイント内容
合格ライン譜面なしで止まらず最後まで弾ける
増やすコツ似たコード進行の曲を選ぶ
管理リスト化・週1回の復習・完成時の録音
目標まずは5曲
選曲自分の世代の曲が最も覚えやすい

弾ける曲が5曲あると、ギターとの付き合い方が変わります。まずは今いちばん仕上がりに近い曲を1曲、最後まで通すところから始めてみてください。

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