50代からのギター再開|続けるための考え方まとめ【技術より先に決まること】

ギター体験談

ギターが続くかどうかは、技術で決まりません。指が動くかどうかより、考え方と生活の設計で決まります。

このブログでこれまで扱ってきた「続け方」に関する内容を、この記事に集約しました。今の自分に当てはまるところから読んでください。


■ 前提:50代の再開は、若い頃とは別の競技

若い頃は、勢いと時間で押し切れました。50代は違います。

・回復に時間がかかる
・まとまった練習時間が取りにくい
・生活の変化に左右されやすい
・上達の実感が得にくい

だからこそ、根性ではなく設計が要ります。ここを間違えると、意欲があるほど早く止まります。


■ 考え方① 目標は「判定できる形」にする

「うまくなりたい」は、達成したかどうかを判定できません。判定できない目標は永遠に未達成のままです。

「〇〇を止まらずに弾く」「週5日ギターに触る」のように、自分で判定できる形にしてください。

▶ 目標の立て方


■ 考え方② 毎日を目標にしない

「毎日弾く」を目標にすると、1日途切れた時点で記録がゼロに戻ります。この喪失感が長期の中断につながります。

最初から休む日を計画に入れておけば、途切れたことになりません。週5日、あるいは3日弾いて1日休む、といった形が現実的です。

▶ 休む日を先に決めておく


■ 考え方③ 上達は「記録」でしか見えない

半年続けても実感が湧かないのは、比較する材料がないからです。

月に一度、同じ課題を録音してください。半年前の音を聴くと、多くの人が驚きます。実感がないのは、上達していないからではありません。

▶ 練習記録のつけ方

▶ ギター再開1年で何ができるようになったか


■ 考え方④ 比較対象は「先月の自分」だけ

若い頃の自分と比べる、動画の上手い人と比べる——どちらも落ち込むだけで、何も改善しません。

指の皮膚も、筋力も、回復力も変わっています。条件が違うものを比べても意味がありません。

▶ 毎日の練習は「積み立て」に似ている


■ 考え方⑤ 止まっても、ゼロには戻らない

数ヶ月弾かない時期があっても、一度積み上げたものは残ります。コードフォームの記憶、リズム感、耳。これらは大きくは失われません。

失われるのは指先の皮膚と持久力だけで、それは数週間で戻ります。

「続けられなかった」ではなく「また戻ってきた」と考えると、次に止まったときも戻りやすくなります。

▶ また弾かなくなった人へ(2度目の再開)


■ 考え方⑥ 上達だけが目的でなくていい

・弾いている時間が心地よければ十分
・気分転換の手段として使えればよい
・弾ける曲を維持できればよい

これらは立派な目的です。「上手くならなければ意味がない」という思い込みが、趣味を苦行に変えてしまいます。

▶ 音楽が人生を豊かにする理由

▶ 50代からギターを始めるのに遅くない理由


■ 考え方⑦ 一人で完結させなくてもいい

家族に1曲聴かせる、演奏を録画して残す、スタジオで一人で鳴らす、セッションに出てみる——外に出る形は段階的に選べます。

いきなりバンドを組む必要はありません。ただ、「やってみたいが自信がない」という理由だけで止まっているなら、その障壁の多くは思い込みです。

▶ スマホで演奏動画を撮ってみる

▶ 初めてのリハーサルスタジオ利用ガイド

▶ 大人になってからバンドを組む方法

▶ 初めてジャムセッションに参加した体験談


■ 考え方⑧ 環境は交渉できる

家族に気を遣って弾けなくなっている場合、多くは話し合いが済んでいないだけです。

音量の問題は道具で解決できますが、関係の問題は会話でしか解決できません。「再開したい」と一言伝えるところから始まります。

▶ 家族と暮らしながら練習する


■ 続かなくなったときのチェックリスト

症状疑うべきこと
気が乗らない日が続く目標が高すぎないか
弾いた後に疲労だけ残る休養が足りていないか
上達が感じられない記録を取っているか
家で弾きにくい環境の交渉ができているか
何を練習するか迷うメニューが決まっているか
体のどこかが痛いフォームか楽器の問題ではないか

「自分の意志が弱い」と結論づける前に、この6つを確認してください。ほとんどの場合、原因はこちら側にあります。

▶ 悩み別・解決の手がかり索引

▶ 長く弾き続けるための体のケア総まとめ


■ 10年後を基準に考える

今日の30分をどう使うかより、10年後も弾いているかどうかのほうが重要です。

・痛みが出たら休む
・調子が悪い日は5分で切り上げる
・忙しい時期は期間を決めて離れる

短期的には後退に見える判断が、長期では正解になります。50代からの再開で必要なのは、速さではなく持続性です。

▶ 2年目以降にやること


■ まとめ

考え方内容
目標は判定できる形にする
毎日を目標にしない、休む日を先に決める
上達は記録でしか見えない
比較対象は先月の自分だけ
止まってもゼロには戻らない
上達だけが目的でなくていい
一人で完結させなくてもいい
環境は交渉できる

技術は後からついてきます。まずは、続く形を作ることから始めてください。

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